NHKスペシャル「未解決事件・下山事件」を見て「高橋久勝さん」を思い出した
滞在中の長野県某所は16日午後、突然の濃霧。ロマンチックではあるが「身動き」が出来ない。野暮用中止。
夜、NHKスペシャル「 未解決事件・下山事件」の再放送を見る。
1949年7月、国鉄職員10万人の解雇に関して労組と交渉中、忽然と姿を消した下山定則総裁。翌日、無残な轢死体で発見された。
死体から血が抜き取られていたことが発覚。自殺か?他殺か? 戦後最大の謎である。
「下山事件」を初めて聞いたのは、記者になって1年後、勤務先の新潟支局に新しい支局長として「タカキュ」(高橋久勝さん)が赴任した時である。
高橋さんは毎日新聞東京社会部の名物事件記者。「下山事件」の時は、まだ「駆け出し」だったようだが、数々のトクダネをスクープしたらしい。
高橋さんに可愛がって貰い「下山事件のこと」も教えて貰った。
「当時、朝日新聞は他殺を主張したが、毎日新聞は自殺説だった」。
高橋さん自身が現場近くの旅館に下山総裁が泊まっていたことを突き止めたからだろう。
真相は分からない。
それにしても、NHKの『未解決事件』は秀逸。再現ドラマとドキュメンタリーを組み合わせるのが、斬新である。
NHKにも「調査報道」の達人がいる。視聴料を払ってもモトが取れる(笑)
スター記者だった高橋さんは新潟支局長になった直後、記者2年生の僕に「支局の近くに引っ越せ!」と命じ「一番早く現場に行く記者になれ!」。
「お前さんは政治部は似合わない。事件記者になれよ」と言ってくれた。
そう言えば、二人で、夜の繁華街・古町界隈を歩き、並んで「立ち小便」をしたことを思い出した。
若い頃が懐かしい。
<何だか分からない今日の名文句>
警察史上、最大の未解決事件は
“警察庁長官狙撃事件”?
(平成7年3月30日、
國松孝次警察庁長官が狙われた)