編集長ヘッドライン日記 バックナンバー
2005.2月

2月27日(日) 憲法改正は11月、動く!

 週末は野暮用。その中を抜け出して、中山ヘ愛馬・レースウイングの応援。残念ながら、直線、力尽きた。ご苦労さん。これで引退?

 ここ半月、この問題をどう書くか、悩んでいた「在日コリアンの日本国籍取得問題」。利害がこんがらがってはいるが、ごく普通に考え て、彼らには外国人ではなく「コリアン系日本人」として生きて欲しい。今週の「ここでけの話」で書くことにした。僕は“感性”で書く タイプだが、今回は、抑えて書いたつもり。

 それに関連して、若干、戦後史を調べる。自治省(現総務庁)が「憲法改正国民投票案」を提出していたことを初めて知った。不勉強 だった。

 占領体制が終了した1953年、自治省は当時の吉田茂首相に、この国民投票案に提出したが、ワンマンは「憲法改正の意図はない」と 一蹴した。これ以来、自民党は一貫して平和憲法を堅持した。はっきり言って、自民党が、どの政党より平和憲法を楯に経済高度成長を進 めるのに、熱心だった。再軍備を求めるアメリカには「社会党が反対するから」という理由を上げて、平和憲法を堅持した。

 時代は変わった。平和主義の田中派、宏池会に変わって、中曽根長期政権、福田派の台頭。新しい自民党が、憲法改正に狼煙をあげるの は2005年11月15日。結党50周年の日であろう。

 4年前の憲法調査会は「衆参両院で議論を進め、5年を目途に憲法(改正)について調査を進める」と決めた。これは、すでに「自民党 50周年」をその日、と念頭に入れてのことである。秋は憲法一色になる。

 訃報。市川のマンションの隣組だったミス高津が亡くなった。83歳だった。近鉄を勤め上げた「一生、独身OL」のミス高瀬は読書好 きで、いつも本を借りに来ていた。時々、おめかしして外出する。決まって、近鉄の元お偉方と麻雀をしに行くのだった。病院に入院中、 僕のTBSラジオを聴いてくれていたらしい。「寂しくないわ」が口癖だったミス高津。あの世で麻雀大会を開ければ良い。合掌。

<何だか分からない今日の名文句>

官僚の言いなりにならないのがワンマン
官僚に○投げするのがヘンジン

2月24日(木) ホリエモンの「東京経済新聞」

 早朝「青い空 白い雲」を書き上げる。ライブドア・ホリエモンのことを書きたかったが、今ひとつ、どんな人物か分らない。後日に回 す。

 しかし、ライブドアという会社、かなりいい加減だ。僕の知る限りでは、競馬関係の担当者は3人。その内、一人は専従だが、二人は掛 け持ち。とても真剣に取り組もうとしているとは思えない。高崎競馬の件では「アイデアは出すが、責任は取らない」という姿勢で、周囲 を驚かせた。

 例えば、新聞発行の件。これは雑誌「サイゾー」に詳しいが「東京経済新聞」なるものを発行しようとした。が、ライターもアマチュア。 販路もない。まるで“新聞ごっこ”のようだ。世間を舐めてる?

 午後、JRA六本木事務所で競馬運営委員会。決算了承。それに管理職の新しい給与体系を了承。事実上の給与引き下げ? 国庫納付金 を納め、一銭も補助金を貰っていない法人だが、成果主義を導入する。時代は厳しい。もし、売上げが上がったら、給料も上がるのかしら。 そうでもないだろう。

 政府は来年の3月末までに、JRAの組織体系について結論をだすが、これに関して、若干の意見を述べた。

 夜、銀座「三献」で親しい競馬仲間と懇談。店を出ると霙?

 9時、仕事場に戻り、再び執筆。演歌の北見恭子。3月3日に「帰って来たひな祭りライブ」を開催する、という知らせ。33作の「大 阪のれん」で頑張っているそうだが、当日、東京にいないので「欠席」の葉書を出す。残念だ。

 引退が刻々と迫る、愛馬・レースウイング。26日、中山の内外タイムズ杯に出走する。土曜日ではあるが、中央のメインレースに出ら れるなんて幸せ。逃げろ!逃げろ!逃げまくれ!

 デビューが迫るロックスピリット。3月6日阪神6レース、芝2000メートル。池添で出走する予定。今から、ドキドキ。

<何だか分からない今日の名文句>

舐め舐め急成長

2月23日(水) ポイズン・ピル

 春一番。朝9時から野暮用。10時、専売病院で大山ドクターの検診。東京専売病院は3月1日から「国際医療福祉大学付属三田病院」 になる。検診後、新しい患者カードを受け取る。14年前、脳卒中で担ぎ込まれた時は「鷹揚な病院」と思っていたが、タバコ産業の業績 が思わしくないので、身売りになった。引き受けた高木邦格という人物については、今週のサンデー毎日に詳しい。病院経営のホリエモン?

 昼飯は高島屋で済ませ、仕事場に戻って原稿。午後3時、TBSラジオで野暮用。4時、JRA六本木事務所。若干の取材。オートレー スと競輪の団体を一緒に使用するという意見があるらしい。

 5時半、出社。たまちゃんとテレビを見ながら雑談。ライフドアvsフジはニッポン放送が新株予約権をフジだけに割り当てることを決 意したので、いよいよ、法定で争うことになった。

 かなり長期化するだろう。ホリエモンは、この「ポイズン・ピル」と呼ばれる戦術を予想していたが、その額が、大きすぎるのにビック リしているらしい。

 勝負は、どこまで、資金がもつか。司法の場の戦いと書くが、長引けば長引くほど、問題は資金量になるだろう。

 たまちゃんの倅、戻ってくるそうだ。

<何だか分からない今日の名文句>

金の切れ目が、裁判の和解?

2月22日(火) 野暮用ラッシュ

 早朝「ここだけの話」を書き上げて、たいとう診療所でリハビリ。午後は野暮用に次ぐ野暮用。特に××関係の野暮用には腹が立つ。 何故、こんなに負担しなければならないのか。

 2025年には(多分、その頃には、あの世に行っているだろうとは思うけれど)このままの年金、保険、介護の費用は100兆円にな る。これを消費税で賄うとすれば、税率は25〜40%になるという。ああ、今でも、苦しいのに。

 野暮用ラッシュで、税負担で、元気失せる。

貧乏暇なし、なんて真っ赤な嘘 貧乏カネなしが本当
<何だか分からない今日の名文句>

貧乏暇なし、なんて真っ赤な嘘 貧乏カネなしが本当

2月21日(月) 三ツ星起業家

 月刊誌「BOSS」が「日本の三ツ星経営者」の特集をしている。日本を動かした60人のヒト・もの・カネ。改めて何人かのインタビ ューをしているようだが、殆どは、今まで公になっと事実を集大成したものだろう。しかし、改めて、読んでみると、勉強になる。

 例えば、ジャパネットたかた社長の高田明さん。彼は1986年、父親から独立して、妻、2人と持ち込まれたフイルムを現像していた 「カメラ屋さん」だった。客が、現像を待つ間に、雑談をする。この習慣が軽妙なトークに繋がった。なるほど、成功には「秘密」がある。 (それにしても、1986年、俺、何していたのかなあ)

 60人分、全部読むと、何か、知恵を貰ったような気になる。それほど、努力した特集と思えないが、努力以上の価値がある。

 60人の人選が「BOSS」らしく、横井英樹なども入っている。逮捕者、数人。逮捕をマイナスに捕らえていない。

 「起業家」という表現は、堀江さんのような人物が表舞台に躍り出てきて、一般化したように思う。その若者の教祖的な存在であるホリ エモンを同誌は「お金はフェアー」と言う人と捕らえている。

 「BOSS」を読み終えて原稿。毎日新聞のコラム「牧太郎のここだけの話」のタイトルを変えたら、というアドバイスがあり、真剣に 考える。コラムの成功は50%、タイトルにある。必死に考える。

 NTTに頼んでいた「光」の件。担当者が変わって、テキパキとする女性がやって来た。この人なら、大丈夫。

<何だか分からない今日の名文句>

企業は知恵、それに少々の闘争心

2月20日(日) 森さんの言い草に大笑い

 メディアでは、ライブドア・堀江vsフジテレビの「ニッポン放送株買占め」騒動の行方を、ああでもない、こうでも無いと、報じている。 それなりに面白い。テレビのホリエモン一代記風の生い立ちは面白い。成功者と捕らえているのか、変わり者と捕らえているのか、行く行 く、犯罪者になるかも知れない、と準備しているのか。判然としない。

 堀江クンはともかく、ゲリラだから面白いだろう。一時、ゲリラは民衆から支持される。既得権者であるマスコミのトップが、慌てふた めく様を見るのが、おかしいから、ホリエモン支持も、ある程度、理解できる。

 それにしても、森前首相の言い草には、つい噴き出してしまった。「カネがあれば何でもできる! ではいけない!」。カネがあれば何 でも出来る、という風潮を作り出したのは、森さんの自民党政権ではなかったのか。何でも民営化して、勝ち組、負け組を生み出す哲学を 推し進めているのは、森さんの流れ、小泉政権ではないんか。

 堀江クンも、森さんにそう言われて「そんなこと言っていない」なんて、まともにコメントするなんて‥‥。「お金で顔を叩くやり方は、 森さんを見習っただけです」とでも言えばいいのに。

 何か言われたら「石川県内の森金権支配」を列挙すれば、森さんも、何も言わないだろうに。

 さて、この騒動はどうなるか。堀江クンのニッポン放送株は20日の報道では39%。フジは24%。つば競り合い。儲けるのは、外資 だけ。

 米投資銀行「リーマン・ブラザーズ」の動きが「鍵」?

 文芸誌「遊歩人」2月号が送られてきた。「特集・小父さんの居場所」に寄稿してある。ローカル線の床屋のことを書いた。筒井康隆の 「現代語裏辞典」や池波志乃の「食欲のある風景」などが面白い。定価200円とお手軽。発行は文源社(03−5281−8765)。 普通の本屋にはない。

 今年最初のGT、惨敗。

<何だか分からない今日の名文句>

目糞鼻くそ 五十歩百歩

2月17日(木) 週刊誌が売れる

 手違いがあったのか、未だに光ファイバーの工事が進まない。NTTに問い合わせるが、時間がかかり、午前中、潰してしまった。

 急いで出社。サンデー毎日編集部に「ある袋」を届けた。来週の「青い雲」のカット写真に使ってもらうため。原稿を読んだ校閲さんが 「面白いですね」と言ってくれた。読んでネ。

 越川編集長の手元にあった“売上げデータ”を見ると、原因は分からないが、このところ、売上げがジワジワと上がっている。同慶。 少ない陣容で頑張っている。

 週刊誌全体が売れているような感じもする。次から次へと、喧嘩が始まる。皇室の喧嘩、NHKと朝日の喧嘩。フジテレビとライフドア の喧嘩。

 例えば、買占め王・ホリエモン君の正体。新聞、テレビでは分らないから、週刊誌が売れる。週刊文春と週刊新潮は示し合わせるように 「ホリエモン」に対する評価を両極端に位置づけた。週刊文春は「ホリエモン大勝利」、週刊新潮は「ホリエモン、食わせ者」。週刊誌が 逆の分析をすれば、両方とも売れる。示し合わせているよな感じである。喧嘩で週刊誌は生き生きする。そして売れる。

 八重洲口近くの床屋で散髪。女性従業員の一人が「年期が来たので社員寮から出て、自前でマンションを借りる」と話し始めた。女二人 で借りようとすると、大家は嫌がると言う。何故かと、言えば、すぐ、どちらかにカレが出来てトラブルになるのだそうだ。彼女は一人で 借りる、というから、もう恋人がいるのかな。

 夕方、NTTの人がやって来て、陳謝される。手続きが難しいのだろう。了解。

 続いて、早稲田の先輩、来訪。錦糸町に美味い店があるというので、出かける。口数が少ないご主人。愛想の良い奥さん。小さな店だが ホノボノとしている。値段が安いので、僕が払う。「スナック・メモリー」の方は先輩持ち。先輩、恋をしているようで、元気、ハツラツ。 これも同慶。

<何だか分からない今日の名文句>

お月様が笠をかぶると翌日は雨

2月16日(水) NHK、消費税疑惑?

 一転して寒〜い一日。読者から「フラッシュに載っているNHKの消費税脱税疑惑はどういうことですか?」という質問が来た。知らな かった。買い求めると、ナニ! この雑誌! 僕のような年配からすると、まるでエロ本の類。ちょっと買いづらい。

 問題の記事は、NHKの集金人が「我々、地域スタッフはNHKから集金業務を委託されている。この業務には消費税がかかるものだが、 それが払われていない」と訴えている、というのだ。

 NHKは内税として払っているというのだが、そこにカラクリがあると、フラッシュは言う。(興味がある向きは読まれると良い)

 しかし、フラッシュは、結構、的確なすっぱ抜きで健闘しているが、今一つ、世間に影響力が乏しい。ハダカ満載の特殊性があるから だろう。敏腕記者はどう思っているのだろう。

 雨で外出不可能。ただただ、原稿を書く。一番、嫌な日だ。

 
<何だか分からない今日の名文句>

お月様が笠をかぶると翌日は雨

2月15日(火) 「昭和錦」を買う。

 暖かい。日中13℃。春のようだ。JR浅草橋駅周辺を歩く。柳橋の「何でも屋」に久しぶりにバッタリ。奴、元気だ。新しい自転車に 乗っている。「買ったの?」「毎年、元旦に新しいのに変えるんだ」「ヘェ、自転車って高いんじゃない?」「これは新品で5500円」 「そんなに安いの」「自転車の価格は東京では中央区が一番、高い。台東区で、安くて10500円ぐらいかな。これが西新井で買うと 5500円。東京と言っても、物価は違う。記者さん、勉強してよ」

 「50肩」に悩んでいると言う「何でも屋」と別れて、駅前の果物屋兼花屋を覗いたら「昭和錦」があった。

 あの大輪の肥後サザンカではない。ボケである。白地に紅ぼかしは同じだが、可愛い可愛いボケ。小さく咲いている。春が来た。

 ボケには種類が沢山あって、例えば岩戸神楽と昭和錦を掛け合わせれば「七変化」。昭和錦×紅ボタン=ときめき 昭和錦×日月星=み やこ錦。名前がロマンチックだ。

 650円で買う。

 日本橋まで歩いて、パリミキの店頭で、眼鏡を洗浄してもらったら「お客さん、キズが付いていますね」と言われ、新品を衝動買いして しまった。暖かいから、こんな気分になるのかしら。

 出社。まだ「NHKvs朝日騒動」で書かせて貰った「記者の目」に関する読者のメールが続いている。その一つは「牧記者の記事に記 者の良心が垣間見える」とまで書いてくている。思わず、涙ぐんだ。あの「記者の目」では、かなりの冒険で書いた部分(読む人によって は、具体的に名前を上げなくても分ってしまうことがあって、心配だった)があったので「他人の引用ではなく、自分の言葉で訴えている」 と読者から評価されたのは、感激だった。有難いことだ。

 でも、妙な手紙も来ていた。こちらは匿名。僕の評判、芳しからず、心配しているとのこと。何が、どこが、評判が悪いのか? 手紙の 主が上げつらう「噂」は、どれもこれも勘違い。つい、吹き出してしまった。

 5年後、10年後の食い扶持のために、持論を変えるなんて〜こたあーありませんぜ。こちとら、江戸っ子でェ、食えなくなったら馴染 みの芸者に喰わしてもらわぁ(笑)。

 冗談ですよ。こんなご時世、小股が切れあがった、僕の好みの「いい女」なんて、どこを探しても、いないもん。

 しかし、そんな「噂」があるとすれば‥‥立ち振る舞いに注意しなければならない。「匿名」さん、ご注意、本当にありがとう。気をつ けます。

 夜まで、3月の陽気だったのだが‥‥日記を書いている最中、「あっ、揺れてる」。震度3なのに「昭和錦」が揺れた。

<何だか分からない今日の名文句>

「囁き千里」は怖いもの

2月14日(月) これはミスリード?

 これは権力の意向に沿ったミスリードではないか、と気づいたのは2月12日付け読売新聞朝刊の1面トップ記事「国立大授業料、初の 格差」。大見出がおかしい。

 ことし春、国立大の授業料値上げの動きがあり、1月31日現在で43校が「1万5000円値上げ」24校が「1万5000円値上げ の方向」2校が「値上げ決定(1校が7500円・一校が9600円)」1校が「据え置きの方向」。そして、13校が「未定」である、 と報じている。

 良く調べた記事で、筆者には敬意を払うが、見出しの付け方に異論がある。

 一番大きい「横見出し」の「国立大授業料 初の格差」。小さな縦見出しが2本。「1万5000円上げ大勢」「据え置きや圧縮も」と ある。

 この見出しは、今まで格差がなかった国立大学の授業料に格差が生まれた、というプラス面を強調している。

 しかし、実態はどうだろう。ほぼ一律「15000円値上げ」である。3校が苦渋の選択で、確かに「独自路線」を取っているが「ほぼ 一律値上げ」と見るのが本当だろう。

 何故、15000円値上げで横並びになるのか、と言えば、05年予算案で、国は国立運営費交付金を削減して、代わりに授業料の標準 額を1万5000円引き上げたからである。事実上、官主導の値上げなのだ。

 従来の標準額の中で、独自な選択、努力が行われたのなら「初の格差」と言える。現状の補助金の中で、値下げがあって「初の格差」で はないか。

 官主導の値上げのマイナスを「国立大学法人になって格差が出たプラス」にすり替えて報道しているように思える。見出しだけで、記事 を読まない人はプラスの印象を持ち、小泉行革はうまく行った、と誤解する。これはミスリードではないか。

 別にこの読売の記事にイチャモンを付ける心算も無い。ただ、官主導の値上げを、民営的手法が成功している、とすり替えて、報道を歪 めている勢力があるとすれば、フェアで内規もする。今週は「ここだけの話」でも、サンデー毎日「青い空 白い雲」でも、この国立大授 業料について言及した。予算案が通ることを前提に値上げを表明したところがあるが、勇気ある国立大学法人は、まだ「お上」に楯突いて、 予算案の廃案に向け立ち上がっている。何故か、マスコミは、その動きを殆ど報道しない。

 「ここだけの話」を早朝、書き上げ、午前、若干の取材。夜、湯島天神へ。テレビで梅が咲いた、と報じたので、やってきたが、殆ど蕾。 出直して見るか。

 以前、高校時代の同級生に誘われた日本料理の店を探し当て、海老しんじょうを食する。美味。

<何だか分からない今日の名文句>

大本営「裏」発表?

2月13日(日) 元気なし

 愛馬レースウイングが京都競馬10レース「北山ステークス」に出走した。是非、京都まで応援に行きたいのだが、野暮用がある。メス 馬は、社台の場合、6歳3月まで走れるが、今回がギリギリ。引退レースになるかと思うと、どうしても、居た堪れない。

 でも、それも浮世の義理もあって、とても無理。テレビ観戦となった。

 498キロと少し余裕のある馬体。スタートで先頭に立とうとするが、譲って二番手。直線で、先頭を奪ったが、直線150メートル辺 りで、一杯。次々に後続馬に抜かれる。 必死に歯を食い縛っているように見えるのだが‥‥抜かれる。可愛そうに。可愛そうに。先頭を 走っていた馬が抜き去られるのは見たくない。

 でも、これ、何かを教えているようで‥‥でも途中でテレビを切った。

 何か、元気なくなり、日記を書く気にもならない。

<何だか分からない今日の名文句>

先頭は「抜かれる運命」 最後尾は「抜く使命」

2月10日(木) 新潟会

 早朝「青い空 白い雲」をやっと書き上げた。10時ごろ、ギリギリ「競馬ロマン大学」を間に合わせて、ホッと一息。ところが、気が付くと、金曜日(11日)の夕刊は 祝日でお休み。しまった! 「ロマン大学」はお休みなんだ。何か、大損をした感じ。

 昼、ビル管理会社の友人がやって来たので「江戸平」で天ぷら。オヤジは育英小の先輩。店の前にあった片岡知恵蔵の妾宅の思い出話をする。この辺り、粋な人が多かった。

 午後1時、国会第二議員会館で行われた「国籍取得特例法の制定をめざす2・10集会」を取材。大分県の読者から「是非、我々の活動を見て欲しい」というFAXがあり、 もともと興味のある「在日」のことなので、約2時間半、勉強させてもらった。隣の部屋から、岡本ちゃん(「世界」編集長)の声が聞こえてきたが、何の会合なのか。

 その後、出社。あまり話したこともない同僚が「今月で社を辞めます」と挨拶に来られた。韓国通の専門記者。退社後、ソウルの学校の先生になるという。丁度「在日」 を勉強したばかりなのだ、彼の意見を聞いた。参考になった。もっと早く、友達になっていればよかった。

 6時半から神楽河岸のセントラルプラザ20階の「北海道」で“新潟会”。昭和40年代に新潟支局で勤務した仲間の会。山本進、岡部仁の両君が常務、労担にそれぞれ 就任されたで、お祝い。栃木県から佐野ちゃんがやって来てくれた。35年ぶりの再会。うれしかった。マダラな記憶で、盛り上がる。会費5000円。ゲストのハズのお 二人が、我々より余計に払ってくれたので、格安で終わった。ありがとう。それにしても、偉くなるのも、大変だ。

 11時過ぎ、帰宅してメールを点検すると「ここだけの話・エッ 受信料に消費税?」に対する感想がまだ続いている。NHK職員の方は「受信料は税金ではない。公共 料金だ。だから、消費税が掛かっても当然だ」という意見を開陳してくれた。なるほど、そういう考え方もある。が、僕の周辺では「実質的な税金」と捕らえている人がか なりいる。

 返事を出したら、日付けが変わっていた。

<何だか分からない今日の名文句>

青春は“マダラ記憶”の中で生き生き

2月9日(水) 「堅気の哲学」

 TBSで野暮用を終えてから出社。デスクと4月の紙面について、説明を聞く。もうじき、春。新聞も、雑誌も、紙面を変える季節だ。

 サッカー・日本vs北朝鮮の試合があるのに原稿が溜まっている。ちょっと気になるが、原稿優先。そのうちに、点けっぱなしのテレビ から歓声。また歓声。どうでもいいじゃないか、という気になる。

 テレビを切る。原稿が終わっても、サッカーを見る気持ちになれず、朝、送ってくれた「堅気の哲学」(福田定良遺稿集)を読む。腰巻 に「私が私でいられるための小さな哲学」と書いてある。彼は、これを「チイ哲」と呼んだらしい。

 4分の1ぐらい読んだところで睡魔。気がついて、起き上がり、テレビをつけると、深夜でありながらサッカーの特集。サッカー、サッ カー、北朝鮮、北朝鮮で、何か「私」で無いみたい。

 また、続けて読むと、また睡魔。「哲学」って、良く眠れる。

<何だか分からない今日の名文句>

哲学と「私」の距離感

2月8日(火) 二重課税ニッポン

 未明から原稿。午前、たいとう診療所でリハビリ。午後2時、玄海国立公園・虹の松原温泉「旅館魚半(通称・モーラー邸)」の若女将、 来訪。(美しい人だ)。午後4時、JRA六本木事務所で競馬運営委員会の議題レクチャー。(JRA職員の給与が、成果主義の導入で、 事実上、大幅ダウンになりそう) 午後6時、アメリカ大使館近くの「マグロ専門店」で、新しい職場に変わる知人の激励会。(大日本水 産会があるビル。だから、マグロは飛び切り。やたら、美味かった) 仕事場に戻って、また原稿。結構、忙しい。

 深夜のメール点検。「ここだけの話・ヘッ、受信料に消費税!」に読者から感想がドッと舞い込んでいる。

 「眼から鱗が‥‥」という声が圧倒的。うれしかった。

 「ガソリン税の消費税を何とかしたい」という意見が次に多かった。「ここだけの話」では、ワザと言うか、受信料に的を絞って「二重 課税」について触れなかったが、読者の多くが、ガソリン税のことを思い出してくれたのは、嬉しかった。ガソリン税に関しては、久米宏 さんがテレビで何度か、指摘していたが、お上は黙ったままだった。税は「所得の再配分」で、政治の根本。それを曖昧にしていいのか。

 「私の任期中、消費税を上げない」という小泉さん。消費税の矛盾を知っているからだろう。いずれ、消費税値上げの季節が来るだろう。 その時まで、「二重課税反対」の世論の「砲列」を作らなければ‥‥という気持ち。

 税の整理整頓をどの政党が実現するか。注目しよう。

 ライフドアがニッポン放送の株を35%手に入れた、と発表。700億円の軍資金はどこから出たのか。カラクリがある。

<何だか分からない今日の名文句>

フジテレビの裏、ライフドアの裏、外資の裏

2月7日(月) 警察に頼る「芸の世界」に?

 朝、九州の知り合いから携帯に「実家の旅館の女将が挨拶に伺う」という。何時? と聞くと「明日よ」。急な話だ。春の旅行シーズン で、各地の温泉旅館がキャンペーンを始めているのだろう。九州か? 春は早いのかな。

 これは、まったく別のお誘い。「錦糸町のスナックが閉店するから、その前に飲みに行こう」。“春の閉店”も多いらしい。節分が過ぎ ると、世の中、動き出す。

 昼頃、見ず知らずの人がやってきた。この辺りのビルの屋上に広告を出したい、という相談。隅田川沿いは格好な広告スペースなのだそ うだ。フェリー会社の広告だという。世の中、動き出した。

 「ここだけの話」はNHK受信料に消費税が掛かっていることを書いた。どうにも合点がいかず、かなり強い調子で書いた。国民に義務 を課し、その義務を果たすと消費税がかかる。国は何でも出来るのか。

 ショーケンが逮捕された。暴力団の名前を出して、未払いのギャラの支払いを求めた。厳密に言えば恐喝かもしれないが、その程度のト ラブル、芸の世界だけで、解決できないのか。不思議に思う。業界、業界に、トラブル解決の氏神さまがいるものだ。

 それが、何かにつけて、告訴する。警察だって大変だ。警察にすがっていると、警察の権力が強くなる。芸の世界なんて、ひとたまりも ないぞ。その怖さを知らない芸人になって。求む、芸の自立。

 激昂したやり取りはあるが、本質的には警察不介入の民事事件だ。まあ、ショーケンは、かなりのヤンチャだけど‥‥。

 昨日(6日)の日記で「毎日新聞は『開かれた新聞』を標榜しているので、この種(毎日新聞が関係する)事件が起こると、必ず、検証 記事を発表する。第三者が検証作業を行う。正直に公表するので、この結果、毎日新聞は一時的に部数を減らすことがあり、苦戦する。が、 それが取るべき道、と考えている。それが長いスパンでは読者の信頼を得る」と書いたが、丁度、明日(8日)の朝刊で「12月・1月度 の開かれた新聞委員会」が掲載される。

 テーマは「奈良女児誘拐殺害」である。容疑者が事件当時、毎日新聞の販売店に勤めたことで、読者からお叱りを受けた事件だ。

 事件の検証はすでに何度か、報道しているが、その他に、第三者の委員会が幾つかの提言を示している。マスコミ関係者だけでなく、読 んでもらいたい。

<何だか分からない今日の名文句>

「権力との距離」も芸のうち

2月6日(日) 無断録音記者が明かしてくれた

 「月刊現代3月号」が送られてきた。真っ先に「無断録音テープ流失問題の元朝日記者が沈黙を破る 事実か倫理かNHKvs朝日  取材をめぐる『不毛の論議』」を興味深く読んだ。

 昨年8月5日、筆者の辰濃哲郎さんは、私立大学補助金不正流用問題を取材中、関係者から拒否されたにも関わらず、証言を録音し、 そのテープの内容を裏付けるため、第三者に手渡した。そのテープが後に怪文書になって関係者にバラまかれ、この責任を取って、朝日 新聞は辰濃さんを退社処分にした。

 その時、事件の詳しい経過、彼の言い分を是非、朝日新聞で読みたいと思った。微妙な取材なら、録音を取らざるを得ないケースが多々 ある。取材の信頼関係はもちろんだが、真実を突き止め、どうしても報道しなければならない時、録音が必要なことを痛感することもある。 この記者は、信頼関係を無視してでも、何故、録音をしたのか、何故、朝日新聞は退社処分にしたのか。それを聞きたかった。というより、 朝日新聞はその経緯を明らかにする責任がある、と思っていた。(毎日新聞は「開かれた新聞」を標榜しているので、この種の事件が起こ ると、必ず、検証記事を発表する。第三者が検証作業を行う。正直に公表するので、この結果、毎日新聞は一時的に部数を減らすことがあ り、苦戦する。が、それが取るべき道、と考えている。それが長いスパンでは読者の信頼を得る)

 朝日新聞は、いつものことだが、ことの経過を結果的に隠した。ところが、今回のNHKvs朝日の「言った」「言わない」の水掛け論 である。朝日が録音テープを公表するか、どうかが、皮肉なことに、それが焦点になってしまった。

 この微妙な時点で、辰濃さんは、自らの事件を初めて公表した。(まだ、書いていない部分も多いとは思うが) 一気に読んだ。興味深 かった。本音で書いている。

 新聞記者は時に、取材対象を裏切っても書かなければならないことがあるように思う。(その決断が、私立医科大補助金流用事件に当て はまるか、どうか、それはまた意見が分かれると思うが)

 取材は難しい。調査報道は難しい。この難しさは、権力の発表をそのまま、受け売りする「発表記者」には分からない。是非、彼の言い 分を読んで貰いたい。そんな気分だ。

 「倫理」を持ちだして「テープがあるなら出してみろ!」と開き直るNHK。朝日新聞は、それにどう対処するのか。辰濃さんの言い分 は、一つのヒントでもある。

 週末は野暮用ばかり。それでも、5日夜、騎手からライター兼タレント? に転身した細江純子さんらと、新宿の寿司屋で一杯。純子2 9歳、よく飲むぞ。

<何だか分からない今日の名文句>

誰を裏切るか、誰に裏切られるか、これが問題だ

2月3日(木) サツマイモ善哉

 朝一番で、WINS浅草。当り馬券を今日こそ換金。サイフが“ぺっちゃんこ”だから「朝一番の換金」は仕方ない。一息つく。

 工作好きな加古川の友人が送ってくれた木製万能箱? 何に使うか迷っていたが、丁度、寸法が良い観葉植物があったので、中に入れて みた。結構、洒落たインテリアになった。ありがとう。

 浅草から合羽橋に向かう途中で、天井が高い「よろずや」を見つけ、昔懐かしい煎餅、飴、饂飩の類を買い求め、工作好きの友人にお礼 に送る。

 この「よろずや」は戦争直後に建築した「しもた屋」。今にも崩れそうに見えるが、そうでもない。梁がしっかりしている。高さ1.5 メートルの大時計がまだ動いている。

 見事な店舗だ。ご主人のおばあちゃん(若い頃はきっと絶世の美人だったと思う)が、お茶を入れてくれた。暫く談笑。3月10日に大 空襲。質屋の土蔵以外、すべて焼かれた。そんな昔話。おばあちゃんが扱っているものは逸品ばかり。自分用に丹波の黒豆を買う。これも、 馬券のお陰? それにしても、浅草には、まだ良い店が残っている。

 南メグリン(循環100円バス)の19番停車場近くで、洒落た珈琲屋を見つけた。合羽橋珈琲。和風建築と最新ビルを跨いだような形 の店。白い壁が良い。清潔な広いトイレが良い。珈琲は美味い。サンドが大きくて美味い。珍しいので、サツマイモ善哉まで、食べてしま った。お餅の代わりにサツマイモが入っている。それほど甘くない。えもいわれぬ、大人の味。良い店を見つけた。これから散歩が楽しく なる。

 午後「競馬ロマン大学」を書き上げてから出社。「NHKvs朝日騒動」で私論を書いた「記者の目」に寄せられた投書類を、同僚が一 箇所にまとめておいてくれた。まだ、投書が続いている。こんなに多くの意見が寄せられたのは多分、初めて。「記者の目」の性格上、投 書は賛否両論に分かれるが、今回は、気のせいか、僕の意見に賛同される方が多かったように思う。

 同じ日に、同じテーマで書いた、同期生の特別編集委員・岸井の意見と比べて「岸井氏は狡猾、牧氏は正直」という感想もあった。それ には、苦笑い。複雑な思いだ。「正直」と言われ、喜んでいいのか、悪いのか。僕の見る限り、岸井は僕より正直者で、とても狡猾とも思 えないが‥‥岸井を買いかぶっているんじゃありませんか(笑)。

 まあ「朝日・狡猾、毎日・正直」とでも言ってくれれば嬉しいのだが。その理由? 朝日新聞と喧嘩になるから‥‥親友・たまちゃんの 倅が朝日にいるから‥‥止めておこう。

<何だか分からない今日の名文句>

言わぬが華

2月2日(水) 「週刊誌血風録」を一気に読む

 原稿が午後4時過ぎまでかかり、やっと散歩。JR浅草橋駅の新聞売り場に「森昌子自殺未遂騒ぎ」と張り紙があったので、夕刊フジを 買って180円コーヒー「ドトール」に入った。読めば、自殺未遂はオーバーで、いつもより常備薬を大量に飲んだらしい。人騒がせ。騙 されて、買ってしまった。

 ドトールは洋菓子ばかりなので、コンビニで買い求めた饅頭を密かに? 持ち込み、夕刊フジを隅から隅まで。コーヒーもう一杯。花ち ゃんのコラムが「週刊誌血風録」を紹介している。講談社系の名物アンカーマン・長尾三郎さんが書かれた週刊誌青春もの? らしい。

 面白そうなので、本屋まで一走り。買い求めて、またドトールに戻る。コーヒー3杯目。講談社文庫の書き下ろし。これが面白くて、面 白くて、たまらない。長尾さんとは、もちろん面識もないが、早稲田の先輩。演劇くずれの青年だった彼が発刊間際の週刊誌「女性自身」 に潜り込んで、健筆を振るう。全学連の挫折組が大挙して週刊誌の特約記者になった頃。僕が大学生のころだろうと思う。インテリヤクザ 安藤昇の話、吉展ちゃんこと、三島由紀夫のこと‥‥やたら面白い。

 「週刊誌はオヤ、マア、ヘエという記事を書け」と教えられ「山本富士子がトイレに入っている写真を撮って来い」と言われた長尾さん の青春。要するに先輩たちは「人間」を書け、と言い続けたのだ。昨今の新聞の社会面には「人間」がいない。「人間」がいないから面白 くない。

 一番、楽しかったのは元木さんのことだ。「週刊現代」の名編集長だった元木さんは、長尾さんの“戦友”のような存在らしい。その元 木さん、オウム取材で、数々のエピソードを残しているが、僕が、一番、気になっていたのは「麻原自白調書」の写真入りすっぱ抜きであ る。誰がもらしたのか、話題になった。当時、地検「自白調書は一枚もない」と言っていたから面目丸つぶれ。多分、東京地検と「週刊現 代」の間で一悶着あるな、と想像していたが、これを読むと、かなり緊張した場面があったらしい。「調書を出せ」という地検の申し入れ を、元木さん、最後まで拒否した。講談社に強制捜査が入ったかも知れない。今のご時世では、多分、地検は強制捜査に入っただろう。

 「週刊誌血風録」は肩がこらないが、権力との対峙が鮮明に記録されている。是非、サンデー毎日の後輩にも読んでもらいたい一冊だ。

 そうそう「一枚もないハズの麻原自白調書」は誰が、週刊現代に持ち込んだのか。この本を読む限り(僕が以前から想像したように) 「ちょっと変わった弁護士さん」が“犯人”であったような気がするが‥‥。

 ドトールで半分読み、残りは仕事場で、一晩かけて、読み終えた。

<何だか分からない今日の名文句>

「オヤ マア ヘェ」は週刊誌三種の神器

2月1日(火) 山古志の牛が東京へ来る!

 2月に入って大寒波。被災地・中越では廃屋? になった住宅が雪に押しつぶされている。新潟県下は、何年ぶりかの大雪だ。午前中 「おけら街道」を書き上げ、浅草へ向かった。

 「たいとう診療所」の看護婦さんが「ボランティアに行きたいけど、時間がないので、正月休み、新潟へ旅行して、お金を落としてきま した」と話していたのを思い出した。

 僕も、新潟のために何かしなければ‥‥と思っていたら、テプコ浅草館(西浅草2−27−2)で新潟物産展が行われている、と聞いた。 物産購入で、ささやかな応援が出来るかも。新潟は僕の最初の赴任地で、いわば「第二の故郷」。応援しなければならない。

 資金は、少しばかりある。懐にはないが、JRA銀行? に預けている。先ずは、WINS浅草へ直行して、お金を下ろそうとしたのだ が‥‥火曜日は払い戻しは休み。目算が外れた。でも、まあ、良いや。

 テプコ浅草館はWINS浅草から、ちょっと離れたところにある。ドジョウの飯田家の前。「スナックたんぽぽ」の筋向い。東京電力の PR館で、今回、新潟県に会場を提供した。一階は地酒中心の物産。3階に上がると「新潟の海景色写真展」。新潟の夕日は格別、美しい。

 応援の印に「お福正宗」を10本、コシヒカリ5袋、買い求める。“地元価格”で幾分安い。馬券の払い戻しがあったら、もっと買うの だが。

 2月27日まで開かれるが、2月6日には、山古志村から闘牛の横綱? がやってくると言う。必見。(大雪で予定通りかどうか、問い 合わせは、03−4463−8422、テプコ浅草館)

 三井・元大阪高検公安部長に1年8ヶ月の実刑。テレビで調査活動費流用の不正流用疑惑を内部告発する寸前に逮捕された三井さんは 「逮捕は口封じ」と主張したが、この点は判決文に記された。主文と並べて、新聞に「逮捕は口封じ、と認定。不正流用は糾明必要と判決」 の見出しがつくべきだと思う。

 どうも新聞は検察に弱いような気がする。弱い上に「マスコミはヤクザ者より始末が悪い」と検察幹部に言われるなんて、情けないなぁ。

<何だか分からない今日の名文句>

権力は腐敗する 権力はそれに気づかない

1月31日(月) 町長、深夜の電話を寄こす

 パソコンの通信不良、社の編集サポートのアドバイスで午前10時頃、正常に戻る。やっと安心。「ここだけの話」が送稿できた。

 ところが、また失敗。パソコンと悪戦苦闘中、携帯が幾つも入るので、仕方なくOFFにしたのだが、その後も、切ったままにしていた。

 永田町辺りを歩いて、夕方になってOFFに気づいた。すでに社から4度も留守電が入っていた。慌てて出社。デスクが「ここだけの話」 に適当でない部分がある、という指摘。社会部長がわざわざ説明してくれた。確かにデスクが提示した代案の方が分りやすいし、第一、誤 解を受けない。問題箇所を直してもらった。ありがとう。助かった。

 朝日新聞に欠けている「相互チェック」が毎日には機能している。

 退社時、エレベーターで同僚から「パソコンが故障ですか?」と聞かれ「?」。彼も僕の日記を読んでいるのか。ビックリした。新聞拡 張の名人、義理と人情の男はメール、ネットに縁のなさそうに見えたが、僕のホームページを見ているとは‥‥悪いことは出来ないぞ。

 地下で、出版局の単行本発行責任者にばったり。男前で評判な男だ。「なかなか商売が難しい」と正直発言する。激励する心算で、ちょ っと自慢めいたことを話してしまった。僕の時代と出版業の現状はかなり変わっているのに‥‥間抜けなことを言ってしまった。それに、 会ったら話そうと思っていたのに、すっかり忘れたこと。「楽天の研究」(山口敦雄著)の評判がすこぶる高いこと。友人に褒められたこ とを言うのを忘れてしまった。ドジばかりの1月の晦日。こんな日は早寝に限るとベットに潜り込み、熟睡すると‥‥携帯の音で眼が覚め る。携帯の時計は11時1分。誰だろう。

 「美川町の竹内です。これも最後です」。石川県美川町の竹内町長だ。美川町は2月1日、松任、鶴来、河内、鳥越、吉野谷、尾口、白 峰の1市1町5村と合併して、白山市になる。だから「美川町最後の日」。それも、あと1時間。感無量で、つい電話を掛けてしまったと いう。分る分る。奥さんが「ご迷惑よ」といっているのが聞こえる。

 町長選で4回無投票当選を果たしたアイデア町長。先頭にたって合併を推し進めてきた。しかし、合併推進は「町長失職」でもある。 「今日、最後の仕事は‥‥」と詳しく、淡々と、今日の出来事をすべて話した。少し、涙ぐんでいるような感じ。ご苦労さま。

 石川県のドン・森前首相に楯突いて来た彼。それでいながら、いつも無当選。県で1、2を争う「豊かな町」を作った。

 市長選に出ろ! という声もあるが、旧美川地区の人口は松任市と比べ、大分、少ない。如何したものか、と悩んでいる様子。「負けて もいいじゃないか」と無責任に励ます。

 新しく生まれる白山市は面積は755平方キロで石川県内最大、人口は約10万7千人(00年国勢調査時)で県内2位の小松市とほぼ 同規模になる。1日は市役所(現・松任市役所)で開市式が開かれ、車幸治・市長職務執行者(旧鶴来町長)が訓示、テープカットなどが あるらしい。注目の市長選は50日以内。男・竹内、一世一代の大勝負!

<何だか分からない今日の名文句>

正しい負け方