6月26日(日) やっと「官」の談合屋が捕まる?
24日(金曜)東京駅で、恩人でもある療法士の伊藤さんにバッタリ会った。約1年ぶりの再会。うれしかった。何故、一年も会えなかった隠れた理由? を「キメ珠」で
書こうかな。
25日(土曜)ホテルオークラ平安の間で、みのもんたの倅の結婚披露宴。みのさん、うれしそうだ。念願の「おじいさん」になれる。新郎はTBSのスポット広告を集め
る営業マン。スポーツ大好きの慶応ボーイ。TBSには、オヤジが見つけてきたスポンサーを「この番組、CM一杯です」と断った、というエピソードが流れている。面白い
奴だ。体力、気力、酒力はオヤジ譲り。
新婦は外資系会社で活躍していた女性。美しい方だ。隣の岸井が「綺麗だな」と絶句していた。
出席者約320人。顔ぶれを見ると、まるでみのさんの結婚式みたい。テレビ局の社長さんが次々に挨拶をして、必ず、みのさんに「身体に気をつけて!」と付け加える。
途中で抜け出し、羽田から伊丹へ。北新地で、知り合い5人の夕食。福知山線の大事故の話になる。地域の痛みは痛烈だ。全日空ホテルで一泊。
26日(日曜)は阪神競馬場で宝塚記念。色々な人に会う。前夜、一緒に飯を食べたT女史は当然だが「株主総会が大阪でおこなわれるので、ついでに競馬」という某銀行
のトップ。牧場の娘で参議院議員の女性、彼女のガードマン? の参議院決算委員長、読売テレビの幹部ご夫妻。大垣の老舗お菓子屋さんご夫妻‥‥話題が豊富な人が多くて
楽しい。でも、問題の馬券成績は5レースやって1勝4敗。大損こける。
レース後、競馬場周辺、大渋滞。京都に辿り着くのに2時間半かかった。御所近くの定宿で一泊。
架橋談合がやっと「官」側に逮捕者が出る様子である。実は20日近く前「世界週報」で以下のような持論を展開した。
「公正取引委員会の査察に依る、独占禁止法違反の談合には二通りある。
一つは製造業者の談合。一昨年の水道メーター談合がその典型で、物品入札単価を設定して、業者間がこの単価以下では応札をしない。所謂“闇カルテル”の談合である。
もう一つは建設業者の談合。ここには“闇カルテル”は存在しない。何故なら、官公庁が設定した公共工事の予定価格以上の金額では(どんな談合をしても)、絶対に落札
することが出来ない。価格は常に“お上の意向”。これが、製造業者の談合と違うところだ。この入札では、当然、数字合わせのダンピング入札が横行する可能性が出る。
ダンピング競争に巻き込まれれば、業者に取っては死活問題になる。闇情報を収集し、発注先毎のロー・リミット(この価格なら応札しても認めない、という下限。例えば
予定価格の20〜30%減)の解析に没頭する。聞くところによれば、この闇情報で飯を食う“入札ゴロ”までいるそうだ。
仮に、まったくの談合なしで入札が行われれば、安い価格で請け負える潜在能力がある限られた会社が、いつも落札する。そうなれば、幾つかの会社が倒産する。業界の統
廃合になる。
それが、繰り返されると、数社だけが生き残り、事実上、仕事を請け負う方が発注元より、立場が強くなって、事実上、定価を吊り上げることになる。
つまり、業界の統合が“闇カクテル”に行き着くのだ。
そこで、業界は談合する。仕事がなければ、建設業は即座に倒産する。自殺者が出る。勝ち組と負け組が結果的に明確になっても良い、というのが、昨今の風潮だが、これ
は税収の欠陥になる。そのことは、また別の機会に譲るとして、死活問題に曝される業界は談合に走らざるを得ない。
今回の鋼鉄製の橋梁(きょうりょう)談合の場合、長いこと、旧紅葉会と旧東会という2つの談合組織が取り仕切っていたが、談合資料が流出して91年に解散。しかし、
その2年後の93年には、宮城県内のアーチ橋建設工事を機に見事、復活していた。
談合は生き残りの策として未来永劫、生き残る、と見る向きは多い。業者は談合発覚で大きなダメージを受けるが、それを承知で、密かに談合を繰り返す。
談合で国民は大変な損をした、と新聞は書く。その部分は談合した側に入る、と思いがちだが、そうでもない。
『官』が儲ける。『官』は『民が悪い』と涼しい顔をするが、果たして、そうだろうか。『官』は悪くないのか? 僕はむしろ『官』こそ悪、と思ってならないのだ。
何しろ『官』が定価を決める権利を持ち続ける。そして、その予定価格をどうチラ付かせるか、その権利? を『官の担当者』は持っている。
“入札ゴロ”がいる、と書いたが、闇の世界では予定価格を入手する名人がいる。『官』の不届き者があるから“入札ゴロ”が生まれる。(もちろん、政治家が介入する
ケースもある)が、そんなことは、むしろ、数少ないケースで『官』は恒常的に入札情報を漏らし、確実に儲かるシステムを作っている。
天下りである。
天下りは業者にとって“高い買い物”ではあるが、これで談合組織の一員となり『官』からは談合組織に入る“入札情報”を共有することが出来るのだ。
天下りを拒否する業者に、目ぼしい仕事は何故か入って来ない。談合は怪しからん、と言いながら『官』は見てみないフリをする。
「官」が悪だ。
だったら『官』は何故、談合を摘発するのか。
それは、今回も検察が談合摘発に積極的だった。検察官が天下りの必要がないケースが多い。彼らは弁護士になる資格を持っているからだろう。
汚職事件は『官』も『民』も逮捕される。が談合では『民』だけが逮捕される。
本当の悪が摘発されないヘンな構図である。
鋼鉄製橋梁談合は、多分、東京地検主導の『道路公団の汚職事件』に発展するだろう。そうなってこそ、悪が分かる。
談合の是非を問う前に『官』も縄付きになることを示して欲しい。でなければ『談合せざるを得ない民』が、あまりに可愛そうな気がするのだ。
長々と、引用したが、僕は談合の構図を皆に知って貰いたかった。「官」が逮捕されなければ、あまりに不公平だ、と思っている。公団の幹部が縄付きになって、
やっと平等なのだ。
6月23日(木) スモモ
例の隅田川沿いの猫の額ほどの“原生庭”で、スモモが熟した。数年前、多分、銀座・松屋で買って、
植えていたが、これまで熟する年はなかった。赤にちょっぴり黒が掛かったスモモ色。半身麻痺なので、
もぎ取るのに時間が掛かったが、ともかく、ゴルフボール2つ大を手にして、直ちに食する。甘い。
多分、生まれて始めて食べた。凄く甘い。
雨が降ったり、やんだり。出社する途中、携帯で「花火のお知らせ」。もう、そんな時期なのか。
社会部長が「東京都知事選が終わったら暑気払いをしましょう」と誘ってくれた。
運動部の大相撲担当のM君とバッタリ。ご存知、若貴騒動の話になる。運動面でどう料理するか、なかなか難しいところだろう。
「週刊誌なら、こんなことも、あんなことも書けるのに」と言ったら「牧さん、詳しい」とビックリしていた。
俺、結構、情報通なの。
でも、週刊誌だって、一つ一つの怪情報の裏を取ろうと、躍起なんだろう。今週の週刊文春の若貴は、あまりキレが良くない。
文春のネタ元?にも、火の粉が掛かる頃?
たまちゃんと雑談して、午後3時には仕事場に戻る。「もう帰るんですか?」とたまちゃんに言われたので、
つい「毎日が締め切り日だから」と冗談を言った。が、嘘でなく、忙しい。でも、最近、たまちゃんと付き合っていないので
「29日、仕事が終わったら大井に行こう」と約束する。大レースがある。
今日の締め切りは「青い空 白い雲」。あんまり、窮屈な世の中。それで良いの?といった趣旨。
必死に書いたが、気が付くと、締め切り時間を大幅にオーバーして午後8時半過ぎ。中山デスクに陳謝。
週末は、友人のご子息の結婚式に出てから、飛行機で伊丹へ。親友と飯を食べ、翌日は宝塚記念。多忙を忘れて、たっぷり、楽しむゾ。
<何だか分からない今日の名文句>
心を亡くす、と書いて忙。心を亡くす、と書いて忘
6月22日(水) サラリーマンいじめ増税
朝、三田病院で、大山ドクターの問診。順調。午後、TBSラジオで収録。
22日付けの朝刊は「骨太の改革」が大きく扱われているが、むしろ政府税制調査会の個人所得税改革案の方が、
大問題だ、と話した。
給与所得控除が縮小され、退職金の課税強化される。どうみても、サラリーマンいじめ。再三書くが、政府の債務残高は774兆円。
それを放置して、消費税論議を先送りした小泉さん。彼が政権を降りると、増税地獄がやって来る。サラリーマンが標的だ。
どうでも良い郵政民営化にマスコミが眼を奪われ、靖国参拝のパフォーマンスに眼を奪われしている間に
「何もしない小泉内閣の5年」が終わる。
漫然と終身雇用制度をなくせば、税収が落ち込むのは当然だ。フリーターの急増で税収は落ち込む。
個人所得税は1991年26兆7000億円あったが、今年は14兆3000億円。半分に近い減収。それは政治の責任だ。
マスコミの責任でもある。
フリーターの若者は低賃金で結婚できず、少子化は進む。そうなれば年金は?
儲けるのは、外資、生き残りの大企業た。それにホリエモン的人物だけだ。
最悪の税収欠陥。そうなると、取れるところから税を取る。正直者が馬鹿を見る。
これを「史上最低の内閣」と呼ぶべきなのに「民営化」「靖国」に日本人は騙されている。
ラジオ収録を終えてから、JRA六本木事務所。しばし宝塚記念の予想で盛り上がる。
仕事場に戻ったら、兵ちゃんから携帯。「毎日新聞の夕刊に、共産党、萩原遼さん、除籍‥‥の記事が載ってると、
大騒ぎなんだ。頼む、コピーを送ってくれ」。萩原さん、除籍?
知らなかった。毎日の特ダネなのか。社会部の国井女史に頼んで送ってもらう。
兵ちゃんの話では、不破さんが出席した先月の在日本朝鮮人総連合会のパーティー会場付近で、元赤旗記者の作家・
萩原さんのグループが「総連批判のビラ」を撒いたのが、除籍理由らしい。
言論なんてまるでない日本共産党。北に文句を言われたら、わが国の共産党は「言論の自由を大事にしている」と言えば良いものを。
小泉さんはブッシュの言いなり。不破さんは‥‥一部外務省幹部は中国の‥‥日本は独立国家なんだろう!違うか!
今週のキレ珠「オープン・ザ・ドア!」。不登校、引きこもり、問題児が600キロの日本縦断19日間の冒険をする
体験教育を紹介した。子供たちが、見違えるようになる。それを紹介したら、反響が凄い。
不登校の子供を持つ人は結構、多いのだろう。主催者に問い合わせるのにも、躊躇する親も多いようだが
「オープン・ザ・ドア!」の主催者・国立妙高少年自然の家のホームページを見れば良い。
国立妙高少年自然の家
不登校の原因なども書かれてあるし、独自に冒険教育をしようとする向きにも参考になるかも知らない。
この「オープン・ザ・ドア(心のトビラを開け)」は、教室ではない「自然を知る本当の教育」だと思う。
危険を恐れず、本当の人づくりを実践する人々。彼らは、ここだけではないだろう。全国のありとあらゆるところで、
本当の教育者は奮闘している。
日本は、裾野に、尊敬できる人材が多いのに‥‥。
<何だか分からない今日の名文句>
トップに人なし
6月21日(火) 戦場記者研修?
夜中に咳き込む。Tシャツ1枚で、冷房の部屋にいたのが、悪かったのか。
この2年、風邪なんて引かなかったのに。
朝起きて「おけら街道」を書いてから、ビールを飲んで、午前中は爆睡する。
昼に眼が覚めたら空はカンカン照り。鳥取で34℃とか。東京は29℃。日本海側はフェーン現象?
天候が好影響か、風邪は小康状態。
本格的な風邪になったら、困るので、急いで「ロマン大学」を書き上げる。
社台の2005年募集馬の締め切り。去年は2頭とも、外れた。「実績がない」ということで外れる。
実績とは「今まで、社台に、どのくらい出資金を払ったか」ということ。実績のある人から、希望の馬が手に入ることになる。
40人のうち30人は「実績」で決まるが、残りの10人は抽選。我々は、この抽選に、望みを掛けることになる。
考え、考え抜いた末に、こうした。
1番希望は「マンファスの04・牝」。父・ジャングルポケット。ご存知、キングカメハメハの半妹。
一口当たり100万円。ボーナス頼りの贅沢?
これが駄目なら、2番希望は「セシルカットの04」。父・ホウイトマズル。初めてのダイナカールの母系に魅力。
3番希望「アピーリングストーリーの04」。父はクロフネ。母親は、アメリカでGT馬を2頭産んだ。高齢で、
この馬を生んでから亡くなった。母親がおばあちゃんになってからは、どうしても、強い馬は出ないが、
芦毛の「忘れ形見」にちょっと、ロマンを感じた。
夕方、浅草まで歩く。松屋で白Yシャツを購入。週末、結婚式があるから。首を計ると38センチ。
ちょっと痩せたか。女店員が昼飯に餃子でも食べたのか、首を計るとき異臭。腹が立つ。
メールで社から「戦場記者研修の知らせ」が来る。この研修を受けていないと、海外の戦場、
紛争地での取材は出来ない。本来なら、イの一番に参加するだろうに‥‥。半身不随の当方、
研修を受けても、役に立たないだろう。
と、考えると、落ち込む。言葉の苦手な当方、元々、海外取材なんて出来ないのだから‥‥と考えることにした。
<何だか分からない今日の名文句>
嗚呼、足手纏い記者?
6月20日(月) 彼は20頭の馬主?
朝、浅草橋の伊藤さんの家を訪問する。前日まで、社台の北海道牧場ツアーに参加していた彼。良い情報があるかも知らない。
何しろ、伊藤さんは一口馬主(40人で1頭の権利を持つシステム)では、常に卓越した相馬眼を披露する。
何しろ、ことし早くも9勝を上げている。
「何頭、持っているの?」「お袋の名義を入れて、現在20頭」
へぇ!これには驚いた。月に24万円の飼い葉料を払っていることになる。それほど、
金持ちでもないのに。僕なんて2頭で24000円の飼い葉量料でも「負担」を感じるのに。(奴、独身だから出来るんだ。嫉妬!)
でも、この僕でも、今年は良い馬を買いたい。何しろ、サンデーサイレンスの子供がいなくなったから種牡馬戦国時代。
誰だって、名馬のオーナーになれる。そこで、伊藤さんに北海道の話を聞く。なるほど、なるほど。フジキセキは牝馬が良いのか。
なるのど。なるほど。血統が悪いのに値段が高いのは、良い馬。逆に血統が良いのに安いのは、どこか問題がある‥‥なるほど。なるほど。
で、貴重な情報をゲット1時間。まあ、締め切り寸前まで、検討するか。
午後、三多摩地区で野暮用。JRA六本木事務所によって、出社。今週の「キレ珠」は「オープン・ザ・ドア!」。
珍しく、感動した話を書いた。必ず、読んでくれ!
本当の教育って、こういうもの言うのではないのか。
<何だか分からない今日の名文句>
「なるほど」の雷は光も強い
6月19日(日) それぞれの健康
梅雨の中休み。加古川の友人から「アルバイトを始めた」という便り。定年退職後、
素浪人を続けていたようだが、頼まれて、週1回程度、姫路駅西の線路改修工事の測量を
手伝うようになった、という。良かった。趣味の木工作の材料費ぐらい、
アルバイトで稼いだ方が良い。第一、健康に良い。
健康と言えば「ペンと森」の瀬下恵介先輩が椎間板ヘルニア、脳梗塞にかかっていたことを
「十周年のお知らせ」で知った。瀬下さんは毎日新聞社会部の先輩、10年前「ペンの森」を
設立して、論作文寺子屋をやっている。この10年間で教え子250人がマスコミ界に進出した。
今や、瀬下塾はマスコミの一大勢力だ。
健康は回復したが「禁煙したので、体重が増え、よたよたと頼りない」らしい。
そこで、10周年の集いは「瀬下さんの健康問題を考える会」になるそうだ。
(7月16日午後2時、千代田区西神田3−8−1 千代田ファーストビル1階)
夜、南青山のイタリアンレストラン「Etruschi」で、早稲田の先輩で、
かつて仕事場のビルにいた牧野さんの結婚披露パーティ。参加者20人。
ごく親しい人物だけの披露。何故か、一番、年下の僕に乾杯の役目が回ってきた。
牧野さんは65歳。奥さんをガンで亡くし、寂しい毎日を送っていられたが、
その孤独を癒してくれる相手が出来た。晴れて再婚。新婦は10歳以上、若い。うらやましい。
彼自身も大病を経験している。つい、パーティでも健康問題が話題になる。
が、同じテーブルの広田さんは元気ハツラツ。64歳というが、どうみても53,4に見える。
月刊「フリータイム」を出している人物で、千葉県の北小金、新松戸、馬橋、松戸、南流山の
集合住宅に無料で配布している。広告収入だけで経営しているそうだが、広告面より、
記事面が多い新聞だ。(8ページ)
広田さんは、好きな花の話、歴史の話を連載するのが目的。誰にも文句を付けられることもなく、
自己責任で編集すればいい、という。
大新聞の記者は退職すれば記者でなくなるが、彼に引退はない。歩くことが趣味というか、使命?
この日も、会場に来るまで、明治神宮を走破したらしい。若さの秘訣は歩くこと。
例年のことだが、読売人物データベースの登録の書類が来る。電話番号など、
公開するべきかどうか、改めて考える。
<何だか分からない今日の名文句>
それぞれの健康
6月16日(木) 17日毎日朝刊・大スクープを読め!
朝、また雨。「競馬ロマン大学」を書いてから、ワイドショーを点検する。貴乃花、今日も2局3番組に出演している。下世話な話だが、
出演料は幾らなんだろう。
名古屋場所を目前にした、この時期、親方がテレビ出演で稽古場を留守にする。しかも、聞き様によっては「若貴・優勝決定戦は八百長
だった」と言わんばかりの発言。饒舌の秘密は何なのか? 分らない。そして、北の湖理事長は何も言わない(何も言えない?)。「何か」
がある。
どうも相撲界を取り巻く「環境」が激変しているように思う。嫌な予感。一連の騒動の陰に、ある「組織」の意図を感じてならない。貴
乃花部屋を乗っ取ろうしているのではないか。
その意図に気づかず、尻馬に乗せられているのが若貴、という風にも見える。ちょっと前、北の湖が某クラブで従業員の女性からセクハ
ラで訴えられ、週刊誌に載ったことがある。この時も“陰謀”を感じたが、ともかく、相撲の世界で、闇の抗争が起こっているのではない
のか。貴乃花引退相撲のチケット騒動のことを思い出してしまった。
若貴騒動を「どこにでもある家庭問題」として片付けて良いのか。出社後、サンデー毎日の仲間と、そんな話をする。
夜、地下の「大作」で知人を交え、一杯。知人はスポーツ界に詳しい人物だから、あっと驚く話もあった。
帰ろうとしたら、例の大スクープが17日の毎日新聞朝刊に載ることになった、という連絡。被爆直後の長崎ルポした米記者の原稿が、
アメリカの検閲で闇から闇に葬られたが、その原稿が60年ぶりに発見された。大スクープだ。当然だが、自由の国・アメリカでさえ、
言論弾圧の過去がある。これを認識して欲しい。
初め情報が入った時、日本での、特に長崎での取材で、他社に感づかれては‥‥と心配して「最小限の陣容で取材した方がいい」と余計
なアドバイスをしていたので、完全特ダネに万歳! 是非、17日朝刊の毎日新聞を読んで欲しい。
気になっていた笠松競馬再生計画。6月19日から薄暮競馬がスタートする。通常の開催時間を2時間半遅らせてスタートする。日曜日
は女性入場無料。薄暮は特別観覧席のカップル入場が半額。
19日には「競馬場で結婚式」のイベントがある。新婦は世界に一着しかない、白馬の尾を生地にしたウエディングドレス(約60頭分)。
新郎は馬に乗って登場するらしい。笠松も頑張っている。
ちょっと覗いてみたいが、当日、東京で早稲田の先輩の結婚式がある。ジューン・ブライド。結婚式が重なるシーズンだ。
<何だか分からない今日の名文句>
6月は女神ジュノーの月
6月15日(水) 遺骨をあの世に?
終日ほぼ雨。やっと梅雨になった。仕方なく「青い空 白い雲」を執筆。運動不足で、夕方、東京駅の地下通路を歩く。梅雨太り、を願
うが?
14日付けの「キレ珠」で「貴、大きな声で<正論>を話すな」と書いたが、貴は相変わらず饒舌。あまり、喋りすぎると、ヤバイぞ。
アレが週刊誌に出ちゃうぞ。
それにしても、若貴報道で、メディアの力、品格、変わり身がハッキリ分る。好き嫌いも分る。(と、言うことはネタ元が分るというこ
と)
例によって、週刊文春は貴より。週刊新潮は若より。週刊現代は若より、週刊ポストは‥‥でも、どう変わり身を見せるか‥‥分らない。
ワイドテレビの司会者を見ても、力量、品格、趣味が色々違う。自分の意見ばっかり話して、貴が話せない。誰のインタービューなのか、
分らないってなこともある。
若も貴も、なんら意味のない喧嘩をしているのが、こちらは良い勉強になる。
勉強になると言えば‥‥道路で出会った横丁の某オヤジ。「財産争いがあるだけ、マシだよな。こちとら、年金暮らし。財産なんて、逆
さに振っても、毛ほどもない。長男が『遺骨なんていらない。お前、持っていけ』と言えば『俺は次男だから辞退する』と弟が言うよ。
この間も、テレビを見ていた倅たちが『オヤジ、遺骨は、あの世に持って行ってくれ』だってさ」
遺骨をあの世に‥‥確かに難問だ。勉強しなけりゃ。
<何だか分からない今日の名文句>
骨まで骨まで骨まで愛して欲しいのよ‥‥なんて日本だけ
6月14日(火) あじさの季節
起きたらテレビで「マイケル無罪」。ちょっとヘンだ。まあ、良いか。あんな顔つきの男がスターになるのが、元々、ヘンなのだから。
梅雨入り宣言してから、東京は雨が降らない。仕事場のあるビルの外装工事が順調に進む。助かる。
隅田川沿いの例の猫の額的原生庭? アジサイが満開になった。箱根登山鉄道の「あじさい電車」は6月18日から(7月10日まで)
沿線7ヶ所でライトアップするらしい。そろそろ、夏の計画を立てる頃?
「街の地震学者」から中元が送られてきた。例によって、誰よりも早いお中元。いつものように草加煎餅。朝「おけら街道」を書いてか
ら、銀座松屋に中元の注文に出かけた。ますます、夏の到来を感じる。高島屋のアルマーニはすでに秋ものである。
注文を終え、日本財団で取材。JRA六本木事務所に寄り、例のニコニコ野郎を夕飯に誘う。西新橋「はなわ」。この店で、知り合った
文部科学省のお役人で、今は某大副学長をしているKさんが、最近、新渡戸稲造の歴史観を一冊の本にまとめた。評判が良い。もしかして、
会えるかなと思ったが、今日は北海道の方なのか、見当たらない。
女将さんに、その本を見せてもらった。パラパラと読んでみたが、視点が整理されている。日清、日露に新しい分析もある。
でも、女将さん「よく調べているけど、主張がない。お役人の書くものの限界ね」と話す。歯にものを挟まない女将さんだが、言いすぎ
では‥‥俺も、いつもこうして、書いたものにケチをつけられているのか、と思うと、ちょっぴり不安。でも、何を言われても、客の脚が
遠のかないのは、女将が正直だからだろう。みんなケチを付けられれば、嫉妬が起こらない。
常連の近藤さんが、関西に出かけていたので、会えなかったのが、すごく残念。奥の部屋に時事通信のスター記者が消えていたのを目撃。
何だろう。
夜、「エコノミスト」の「株主って何だ」を読む。「外国人持ち株比率上位100社」の一覧が貴重で切り抜き。
原稿が一段落して、ビールを飲みながら「MEN’S CLUB」を見ていたら、アランドロンの近況写真を見つけた。良い男って、
年をとると、こんな顔つきになるのか。呆然。
<何だか分からない今日の名文句>
年は正直
6月13日(月) タイソンがK−1?
新聞休刊日。夕刊でタイソン引退を知る。38歳は「120歳のような感じがする」と話したとか。ちょっと、涙が出た。タイソンがダ
ウンする写真。痛々しい。
負債40億円? K−1で稼ぐの?
午前中、税金の支払い事務。昼、二子山の相撲協会葬をテレビで“観戦”。貴乃花親方の饒舌、心配だ。そこで、今週の「キレ珠」は
「鼻立ち噺・若貴編」。饒舌に隠れる「原理主義」の危険を書いた。
夜、神保町で「花屋のオヤジ、市議選落選記念の集い」。花屋のオヤジがサンデー毎日の記者時代の仲間7人と「落選」を肴に一杯。
「何故、落ちた」と詰問。「油断でしょうね」と本人が解説。
それにしても○○市民は、彼を落すなんて、どうかしている。
「今度は市長を狙え!」と激。11時まで。
<何だか分からない今日の名文句>
挫折は飛躍
6月12日(日) 誰が税金を払うの?
11日に梅雨入り。昨年は多分「何日に梅雨入りしていました」という風な“結果予報”だったように思うが、ことしは東京がトップを
切って梅雨入り。
週末は東京を離れての取材。テレビを見ると12日の東京は晴れて29℃。シティ・マラソンで、熱中症が続出したらしい。ことしは、
どんな梅雨になるのかしら。
TBSラジオで「昭和30年代ブーム」を(収録で)話した。レトロブームで、ちゃぶ台の珈琲屋、ダイアル式の公衆電話の居酒屋‥‥
そんな昭和30年代を再現する店が増えている。
あの頃は高度成長で、頑張れば夢が実現した。自動車が欲しくなれば、ちょっと頑張れば、手に入った。マイホームも手に入った。良い
時代だった。だからレトロに浸る。
40〜50年経って、日本は繁栄の極地にいる。実に、便利な生活を保証されているようにも、見えるが、それは見せ掛け。何でも手に
入る人と、何にも手に入らない人に二分されている。隅田川のホームレスは一向に減らない。リストラ競争が10年も続くと、投げやりの
人生も多くなる。
時々、不安になる。年金で暮らすようになった頃、社会保障制度は破綻して、まともな生活が出来なくなるような気がする。
大企業の景気回復はリストラ断行とフリーター雇用で可能になった。大企業は税を納めるようになったが、リストラにあった人は税金が
払えない。フリーターが払う税金は極めて低い。税収欠陥が恒常的に進み、増税が続く。税金を払えない人が増える。フリーターは結婚し
て、子供を産むことは難しい。社会を支える若者は、日本を脱出するだろう。
国家の債務は10年も経てば1000兆円にも上るだろう。指導者はあまりに能天気だ。
ネクタイ業者が「ノーネクタイが死活問題になっている」と訴えたら、某女性大臣が「想定外だった」と他人事のように言う。能天気だ。
自らのパフォーマンスで、商売上がったりの業種があることにも気づかぬ指導者。いつものように批判精神なくして、権力者の、能天気
のパフォーマンスを明るいニュースのように扱うメディアにも困ったものだ。父の日を前に、ネクタイ業界は呆然としている。
誰でも税金を払って、夢を実現できた昭和30年代、その頃、少年だった我々が、団塊の世代が、定年を迎えた後、誰が税金を納めるの
か。
梅雨入りで、気が滅入っているのかしら‥‥妙に不安だ。
<何だか分からない今日の名文句>
納税の義務より、納税者つくりの義務
6月9日(木) 異常!サッカー・ニュース
午後、TBSラジオの収録→JRA六本木事務所。その後、床屋→出社。「青い空」のゲラ直し。若貴の「良いとこ盗り」を笑いながら、
小泉さんを大笑いする。そんな心算で書いた。
最近のNHKはおかしい。午後7時のニュースでも、トップが前夜のサッカー。もっと伝えるべきものは沢山、あるのに。異常だ。一年
後のワールドカップの話が、朝のトップニュース。甚だ、異常だ。
視聴料不払いが増えているから、仕方なく視聴者迎合? のニュースを作るのか。あるいはドイツのワールドカップの中継権を取る為に、
サッカー業界にお世辞しているのか。
今、伝えなければならない「権力の隠蔽」が沢山あるのに。東アジアの不安定、それこそ、戦争を仕掛ける国があっても、おかしくない
のに。何故、サッカーなんだ。NHKを含め、誰かが、何かを隠している?
これが、単なる迎合なら、これも、大きな問題である。もし、ある種の強固な政治組織が、組織的な不払いを行ったら、NHKはビック
リして、この組織の批判が出来なくなる。(もう、出来なくなっているかも知れない)
報道は独立しなければならない‥‥その「独立」のために我々は視聴料を払っているのだ。
夜はもちろん、ハイピジョン「鉄道乗りつくし」東海・関東・北陸・東北編。評判が悪いNHKでも、素晴らしい番組は幾つもある。
<何だか分からない今日の名文句>
沈黙の悪
6月8日(水) まるで練習試合で‥‥
「青い空」を書いてから出社。サンデー毎日の編集部に顔を出すと、明日9日発売の週刊文春が置いてあった。貴乃花の独占インタビュ
ー。洗いざらい、話している。よくまあここまで‥‥初代若乃花の「隠し子」のことまで話している。文春が貴乃花親方を抱え込んでいる
らしい。文春の底力。こんな時、力なき週刊誌のスカスカの記事、読みたくない。
社会部で若干の打ち合わせ。馬小屋のたまちゃん、大井の東京ダービーに行くのか、と思ったら「今日はサッカーですよ」
で、この日本・北朝鮮戦を見ると、無観客試合とかで、まるで練習試合。退屈で退屈で。サッカーはサポーターが騒ぐのが、試合みたい
なものだから、何とも味気ない。
日本の政界も、サポーターがいないから、味気ないのかしら‥‥。
朝から、ちょっと心配事があって、少し緊張していたのだろう。試合を見ながら熟睡。気が付いたら、2−0で、日本が勝っていた。
それにしても、サッカーは勝っても負けても、新聞の一面。「ニッポン、ニッポン」と叫ぶスポーツ、あまり他にない。それにしても、
あんな弱いチームに勝って、そんなに騒ぐこともないのに。
<何だか分からない今日の名文句>
相撲は愛憎の国技、サッカーは‥‥の国技
6月7日(火) 「乗りつくし」の魅力
未明に「おけら街道」を書き上げて、午前中は「たいとう診療所」でリハビリ。療法士の吉良さんに「予防介護」の話をしてもらった。
介護の財源は膨らみすぎているから、予防することで、国の負担を出来るだけ、少なくする。この方針で、介護全体の報酬見直しが行われ
る。介護業界も、この年末、淘汰の季節?
午後3時すぎ、日記の熱心な読者来訪。若干の政治談議。多分、若貴に触れた日記で「書けないこともある」と書いたので「書けないこ
と、って何だ?」と聞きたかったようだが「書けないことは、喋れないこと」。ご勘弁、願いたい。
その若貴騒動。週刊誌の底力がハッキリしている。週刊現代の「修羅・二子山親方が作ってしまった二人の相剋・若貴兄弟、愛憎17年
全真相」(武田頼政著)は読ませる。説得力がある。取材対象との距離感。素晴らしい。それに引きかえ‥‥後は言うまい‥‥。
夜、競馬ロマン大学を書き上げ、楽しみにしていた「鉄道のりつくしの旅」(NHKハイビジョン)に夢中になる。九州・中国編。あの
時、この路線に乗って、この駅弁を食べたなぁ、と思い出、数々。また、関口知宏の絵が良いのだ。一日の疲れ、吹っ飛ぶ。俺、やっぱり
鉄道が好きなんだ。
<何だか分からない今日の名文句>
記者に「読ませる責任」
6月6日(月) 「FLASH」記者逮捕事件
朝まで「世界週報」の原稿。談合の話を書いたのだが、公団元理事が何時の時点で、捜査対象になるかどうかが、見にくいので、書きづ
らい。すでに事情聴取が行われた、という説もあるけれど‥‥汚職で捕まるのは「官」と「民」。談合で捕まるのは「民」だけ。この矛盾
を打破するためにも「官」の縄付きが必要に思うのだが。
朝、送られてきた雑誌「創」をパラパラと捲ると「『FLASH』記者 取材中逮捕の顛末」という記事。丸山昇氏の署名記事だ。
鎌倉・妊婦遺体遺棄事件を取材中のFLASHの記者が遺棄した「穴」を写真に撮った。その際、住民の通報で、警察は住居不法侵入で
記者、カメラマンを現行犯逮捕した。
この事件を知ったとき、何故、逮捕されたか、良く理解できなかった。多分、僕が記者だったとしたら「穴」を撮ったと思う。事件の本
質を語る「穴」を撮らなければ、取材したことにならないとさえ、僕も思った。
もし、現場で「これは住居侵入だ」と言われたら、その場で、何故、事件をデッサンする上で「穴」の写真が必要なのか、僕は説明する
だろう。それでも、理解を得ることが出来なければ、非礼を詫び、退散する。多分、事件にもならないハズだし、警察が現行犯で逮捕する
こともなかった、と思う。それが、何故、逮捕、拘留延長なのか。
記者の対応も下手糞のようにも思える。が、警察の判断は大人気ないようにも思う。彼らを逮捕しなければ、重大な犯罪が起こるのか。
もしかして、反権力で、エロ本的なページの多い「FLASH」だから逮捕なのか。まさか、そんなこともないだろうが、昨今、報道の
自由は狭くなっている。
午後、アメ横まで散歩。シャツを買う。夜、内幸町のプレスセンターでJRAと記者クラブの懇親会。ビンゴで、銅製ジョッキをゲット。
<何だか分からない今日の名文句>
記者に「取材説明責任」
6月5日(日) 「浅草発」で良かったのに
野暮用続きの週末。「ダートのインパクト」と言われるカネヒキリを見に、土曜日は府中に行こうと思っていたのに‥‥それもオジャン。
でもカネヒキリは圧勝した。
日曜日は未明に起き出し「キレ珠」を必死で書き上げ、府中に向かう。毎日新聞読者限定競馬教室に顔を出し、ちょっと挨拶。中央競馬
PRセンターが、毎日新聞の読者に向けて教室を開いているのに、当方、まだ顔を出していない。生徒さんに「馬券の神様・大川慶次郎で
も、一生で2億円、負けた」と言った話をした。特別出演の井崎脩五郎さん、鈴木叔子さんのコンビが笑わせてくれた。
メインの安田記念は大荒れ。惜しかった。スイープトウショウから入ったのに、アサクサデンエンを見逃した。惜しい。もし、三連複を
もう一点増やしておけば‥‥40万円、手に入ったのに。今週から走り始める「浅草発23時55分尾瀬夜行」がヒントだったのに‥‥浅
草、GO!GO!なのに。気がつかなかった。悔しい。サイフ、ぺっちゃんこ。
競馬教室は、毎回、汗をかいている、たまちゃんの奮闘で、午後5時すぎ無事、終了。そのまま、帰ろうとも思ったが、夕方、簡単な打
ち上げがあるというので、午後7時半まで付き合う。
仕事場に帰って、急いで「世界週報」の原稿。ああ、忙しい。
<何だか分からない今日の名文句>
貧乏、暇なし、銭もなし
6月2日(木) ダートに「インパクト」がいた
長崎沖で起こった韓国漁船逃走事件。約40時間ぶりに、両国船舶の「睨み合い」が解消されたようだが、韓国のメディアはまるで「日
本の過剰取締り」と一方的に報道しているらしい。このところ、東アジアはギクシャクしている。中には「開戦」なんて見出しを出してい
る新聞さえあるようだ。
韓国でも「大本営発表」なのか。日本だけでも、自由な調査報道でありたいものだ。
午前中「青い空」執筆。考えた末、貴ノ花モノにした。若貴の絶縁? 誰かが、煽っている。もっと深刻なことは、知っていても、書け
ない。
出社したら、たまちゃんが「土曜日にダートのインパクトが走りますよ」と教えてくれた。
6月4日11レース・ユニコーンS(GV)に出走するカネヒキリは牡3歳。6戦3勝だが、ダートでは負けていない。それも7馬身、
11馬身、9馬身差。圧勝続きである。フジキセキ産駒だが、意外にも典型的なダート馬。騎手は豊。馬主はディープインパクトと同じ金
子真人氏だ。今年は牝馬でもインパクト並みの本命馬が大活躍している。カネヒキリも、ここで勝てば、ダート王になるかも。
ユニコーンとは、ヨーロッパの伝説上の動物。馬の体に、捩れた一本の角を持っているのだそうだ。怪物に相応しいレース?
怪物ラッシュの今年。佐賀競馬にも23連勝の怪物がいる。インターハイクラス。JRAで未出走だったこの馬、九州の佐賀競馬場に来
たのが2003年3月21日。3戦1勝2着1回で、迎えた4戦目で快勝して以来、勝ち続けている。
巨漢馬。23連勝を果たした「九州大冠」(荒尾競馬場)ではー17キロ。デビュー以来最低の馬体重だったが、これでも542キロ。
肥満の怪物。
夜、社会部長の交代で歓送迎部会。例によって乾杯の音頭を取る。玉木部長は企画を立てる名人。すぐれた部長の一人だった。川野新部
長は人柄一番の好人物だ。
今週はカネヒキリを見に、府中に行くか。毎日新聞読者限定競馬教室もあるから。
<何だか分からない今日の名文句>
若貴確執に「火きり」あり
6月1日(水) 先輩の近況報告
今日から6月(水無月)。梅雨の走りか、朝から雨。散歩が出来ない。テレビの「貴ノ花追善ワイド」にも飽きて、
えらく退屈。仕方ないから「青い空」を書くか、と思ったが、気が乗らず、郵便物を整理する。
毎日OBの大学教授で組織する「さつき会」という集りがある。一時、頼まれて上智大学の非常勤講師をした時期があったので
「さつき会」にも誘われ、一,二度、参加したが“場違い”のような感じもして、このところ遠慮している。
ことしの「さつき会」は5月27日に行われ、盛会だったようだ。幹事の先輩が「参考のために」とわざわざ、
会場で配られた会員の近況報告を送ってくれた。うれしいものだ。
大先輩の近況?
「○○大を定年退職しました」「××病で‥‥」という類が多かったが、ユニークな報告も幾つかある。
四方洋さん(元サンデー毎日編集長)「ヒゲをのばしました。森繁久弥に似ていると言われ、
歌い方も森繁節になりました」 黒岩徹さん(元ワシントン・ロンドン特派員)
「チャールズ皇太子とカミラ夫人の結婚で急に忙しくなりました」(そう言えば、テレビで顔をちょくちょく見る)
田中良太さん(元政治部)「四街道市議に当選しました」牧内節夫さん(元スポニチ社長)
「生き様は 柳か雲か 風まかせ 好きなことを楽しんでおります。落語が一番、面白い」‥‥すべて読み終えるのに、
30分ぐらい掛かった。
朝日、読売には「天下りポスト」が十分あるように聞くが、毎日には、そんなもの、数えるほど。
そこで、大学教授になるケースが多いのだろうか。それにしても、毎日OBは、朝日、読売に比べ元気で、
個性的に生きている。組織より、人脈の毎日。
夕方、雨が上がったので、鳥越あたりまで散歩。角々に祭礼の札がぶら下がっている。篠塚稲荷神社、
銀杏岡八幡神社、第六天榊神社、須賀神社、鳥越神社‥‥仕事場のある辺り、500メートル四方に5つも神社がある。
神様銀座?
仕事場のある「代地」(江戸時代に、武家屋敷を造るため、隅田川を埋立てた「代わりの土地」)は第六天榊神社の氏子である。
お祭りは、そろって今週末。鳥越の千貫神輿の宮入は見もの。でも、例年、この時期、梅雨入り。ことしは、どうなるのやら。
鳥越神社のお祭りは、6月9日から12日。
<何だか分からない今日の名文句>
大学教授は露の宿
5月31日(火) ワラビ、ウド、ミズ
朝一番で、新潟・新発田の毎日新聞販売店のオヤジから、ワラビ、ウド、ミズが送られてきた。山菜取りの季節。オヤジが取ったものら
しい。心に掛けて、ありがたい。
「ワラビは下3センチ位切り落として食べて下さい」などと実筆の“注意書き”がついている。が「ミズ」というもの、初めて見たので
「どうやって食べるの?」と販売店に電話で聞く。朝方、販売店を取り仕切る女性は「私の家では油揚げと炒める」という。
折り返し、オヤジから電話。販売店の主人は深夜・未明に働いて、朝方、仮眠すると聞いていたが、オヤジはもう起きたらしい。「もち
ろん、働いていますよ」で、早速、食べ方を当方に詳しく伝授。これは美味そうだ。
このオヤジは、何しろ、精力的で、地域の核にもなっている。毎日新聞はこうした善意と熱意の人々に支えられている。記者の代りは幾
らでもあるが、パワーフルの販売店に「代り」はいない。
午前中「おけら街道」を書く。午後、JRAの知人から、最近、出版された「活字競馬に挑んだ二人の男」(江面弘也著)が送られてき
た。競馬ジャーナリスト白井新平・白井透親子のことを書いた本。透さんは早稲田の新聞学科の先輩なので、興味があった。そこで、知人
が、手持ちの本を送ってくれたのだろう。感謝。バラバラとしただけでも、二人の波乱万丈の生き方が次々に登場して、興味深々。
午後3時過ぎ、日本財団へ取材。記者会見に行くことができなかったので、ちょっと確かめておきたいことがあった。日本財団の会長は
6月末日、曽野綾子会長から笹川陽平さんに代る。陽平さんはスケールの大きい人と推察しているが、お手並み、拝見。それにしても10
年近い会長職。曽野さん、ご苦労さまでした。
その後、新橋の競馬車券売り場に一目散に直行。京王閣の6レースは石より堅い、と思っていた。9−3で、どのくらい付くか、と言っ
た感じ。9−3−1・5・7の3連単の三点流しで、間違いないと思った。こんなに、簡単に儲けるレースはないと思い、買ったのだが‥‥
それが、どうしたと言うのだ?! 9−3は良かったのだが、3着に人気薄の8が飛び込んで来た。払い戻し1万円強。ああ、3着は総流
しにしていれば良かったのに。口惜しい。くやし〜い!
“六本木のニコニコ野郎”を呼び出して、場外の前の横丁で一杯。久しぶりに時間が空いたので「キレ珠」の担当デスクを誘ったが、都
合が悪く、忙しい「ニコニコ野郎」に無理を言って、付き合って貰った。当方が年かさなので、つい偉そうなことを言うのだが、彼はいつ
もニコニコしている。うれしい。助かる。でも、時々「牧さんって、子供なんだから」なんてからかう。そこがまた大好きだ。
途中、日記の熱心な読者から「焼酎を仕事場に届ける」という携帯。「新橋にいるから無理だ」と断る。タイミングが合わない日もある
ものだ。ガチガチの銀行レースが荒れてしまう、なんてことは、当たり前だ、と思ったりする。まだ、心の痛手が残っている。
帰りに、相棒に仕事場に寄ってもらい、例のワラビをお土産に持っていってもらった。夜は「活字競馬‥‥」を夢中になって読む。
<何だか分からない今日の名文句>
京王閣に絶対なし、インパクトに絶対あり