23日夜は「2011年度JRA賞授賞式」。今まで赤プリだったが、閉館したので、東京プリンスの別館タワーに会場が変わった。
司会も杉本さんと鈴木さんの名コンビが勇退?雰囲気が変わった。
変わらないのは社台グループの「賞独り占め」である。
年度代表馬と最優秀3歳牡馬に選ばれたオルフェーヴル(牡4、池江)を始め。受賞した競走馬の生産者はほとんど、社台グループである。
社台の努力に頭が下がる。が、同時に「社台の寡占状態」が気になる。ギャンブルは寡占状態が続くと、ファンは逃げて行く。
嬉しかったのは、最多賞金獲得調教師としても壇上に上がった池江泰寿師さんの意気込み。今年の目標を聞かれると「凱旋門賞トレーナーです」ときっぱり宣言。会場を沸かせた。
オルフェの今後のローテーション。春は天皇賞を目標に、その前に1つステップを使う。秋はもちろん凱旋門賞。
オルフェは世界チャンピオンになるだろう。
馬事文化賞は『消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』の島田明宏さん。「前田騎手はダービーを勝った(1943年クリフジ)後、満州で戦死と謎が多い。書き始めた時から受賞を意識していました」。早稲田政経の後輩らしいが、典型的な調査屋らしい。ハイレベルである。
版元の白夜書房の関係者は、本人から「受賞した」と聞かされても半信半疑?知り合いの「たまちゃん」に「JRAに聞いてくれ」と頼んだらしい。
ギャンブル一筋の白夜書房も、この種の受賞は初めてだったのだろう。おめでとう。
会場で、哀しいニュースも聞いた。
1992年の皐月賞、ダービーの2冠を制したミホノブルボンの主戦として知られる小島貞博調教師が午後、栗東トレーニングセンター内にある厩舎2階で首をつって自殺を図った。死亡。60歳だった。
関係者によると24、25日の調教師免許更新の面接を前にして、厩舎経営について悩んでいたという。夫人に「先に行くから」という内容の電話があったあと、午後3時ぐらいから連絡がつかなくなっていた。
名ジョッキーが……名調教師が……哀しい。世間知らず?だったのか?
長引く不況が競馬の世界にも、やって来ている。
授賞式のあと、雪の居酒屋で、たまちゃんと「オオノちゃん」と一杯。「小島さんのこと」はまだ秘密だったので、話題にしなかったが、やっぱり、哀しい。酔えない。
店を出たら、銀世界だった。
<何だか分からない今日の名文句>
大家の空覚え