①軽井沢8000坪の別荘の主は?
②遭難死78歳は「理想的な死に方」

 GWは野望用が続いて、最後の5、6日だけ軽井沢で過ごした。
 6日は折角の雨。読書三昧ということになったが、造成中の「噂の8000坪豪華別荘」が気になって、雨が止んだ午後、「豪邸探し」を敢行した。
 新緑。林に囲まれた広大な土地をクレーン車やショベルカーが動き回っている場所を発見した。中軽井沢千ヶ滝地区。西武グループが切り開いて分譲した場所。大手企業の保養所もあるところだが、造成中の場所は全体が小山? 8000坪? サッカー場が5面スッポリ入る大きさである。
 ここに地上1階地下3階の回廊式の和風建築を建てるという。
 こんな大規模の豪邸建設はこの辺りでは前代未聞?
 有力不動産屋の話を聞くと「総工費80億円とか。元々の土地所有者の名前で、建設許可が出ていますが、本当の建設主は謎です」
 そこで名前が挙がっているのが世界長者番付2位、資産6兆円といわれるビル・ゲイツ(マイクロソフト会長)。「嫌々、中国の金持ちだ」という説もある。
 こんな噂が出るのも、日本列島が”外人の持ち物”になる予感が為せる技か? 複雑な気分だ。
 今年のGWは殺人事件、大型交通事故、遭難、竜巻、雹……悲しいことが多かった。が、78歳の遭難死は(不謹慎な言い方を許してもらえば)羨ましかった。
 大型連休後半の4日から5日にかけ、北アルプスで中高年の山岳遭難が相次ぐ。白馬岳(2932メートル)近くでは北九州市の医師らのパーティーの男性6人全員が死亡した。
 死因はいずれも低体温症。「軽装だったのが、悲劇を生んだ」と新聞は書いているが、なくなったのは63歳から78歳。4人は開業医、一人は獣医師。一人は自営業。全員「現役」だった。
 4日の白馬岳一帯は午後になって吹雪。天候急変を甘く見たのは失敗だったが……70歳後半、生涯現役で活躍し、休みの日に、大好きなヤマで、大好きな仲間と一緒に死ねるのは本望ではないか? と勝手に思ったりした。
 「孤独死」流行りの平成。こんな死に方は理想的ではあるまいか? (周囲に迷惑を掛けたことは事実だが、人間、死ぬ時は周囲に迷惑を掛けるものだ)
 そんな風に考えたりするのは、「幸福論」の読み過ぎ?
 「GW呆け」とおさらばして、今日7日から、取材と執筆、再稼働!

<何だか分からない今日の名文句>
上手に生きて、上手に死のう!