金環日食の5月21日は「仏滅」

 東京・柳橋の仕事場の窓。いま(17日4時40分頃)隅田川の向こうから真っ赤な太陽が顔を出した。
 日の出の場所は微妙に移動するが、日に日に両国国技館の屋根から、東京スカイツリーの「裾」に近づいている。
 5月21日は世紀の天文ショー・金環日食だ。
 太陽がリングのように見える21日午前7時34分31秒。どんな光景になるのだろう。東京スカイツリーと金環蝕がワンショット。天文ショーとしては空前絶後の風景だ。生きててよかった(笑)
  (各地の最大食時刻は違う。鹿児島7:22:11頃 高知7:26:47頃 大阪7:29:51頃 名古屋7:31:36頃 静岡7:32:14頃 横浜7:34:01頃……)
 大体、金環日食が本州で見られるのは実に129年ぶり。
 次回は2030年の北海道で、あと18年間は見ることができない。
 (今後の金環日食を調べると…… 2041年10月25日 近畿地方の北東部、中部地方の南西部 2074年1月27日 種子島、屋久島、薩摩半島南部、大隅半島 2085年6月22日 沖縄本島の大部分、南大東島 2095年11月27日 中国地方、四国地方、近畿の南西部)
 多分、二度と見ることは無いだろう。
 気になるのは当日の天気?
 日食の観察は天気に翻弄される。2009年、今世紀最長の 6分25秒の皆既日食を期待された鹿児島・悪石島では、暴風雨で日食もダイヤモンドも観測できなかった。
 当日の晴天率は?(晴天率は「1mm以上の降水がなく平均雲量が8.5未満である日の割合」を過去30年の観測データから導いたもの)
 5月21日の晴天率は東京63.3% 静岡56.5%、名古屋73.3%、京都56.7%、高知56.7%、鹿児島53.3%……例年であれば、沖縄や奄美地方はすでに梅雨入りしている。九州南部も去年は、5月23日に梅雨入りしているから微妙だ。
 晴れて欲しい!
 天気予報は、日に日に変わるので、今から「晴れるところ」に移動できないし。
 こんな時、牧家では「六曜」を調べる。先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口のうち、5月21日は?
 仏滅である。 仏も滅するような大凶日?
 この日は六曜の中で最も凶の日。婚礼などの祝儀を忌む習慣がある。
 でも『物滅』と言って「物が一旦滅び、新たに物事が始まる」とされ「大安」よりも物事を始めるには良い日! という解釈もある。
 果たして、5月21日は晴れるのか?(ちなみに、次の「仏滅」は5月27日。ダービーの日だ!)

<何だか分からない今日の名文句>
スカイツリーのオープンは翌22日
もちろん「大安」