7日は午前中、国際医療福祉大三田病院で諸々の検査。「血糖値」が下がったので一安心。
午後は遅れ気味の執筆。
夕方、サンデー毎日の城倉から「今週の“青い空白い雲”はオウムものになりますか?」という問い合わせ。
「勘弁してくれ」と頭を下げた。
理由の一つは「オウムは忘れたい」というのが正直な思い。それに、オウムに関する特別の情報源もないから、新しい話がない。
副編の城倉としては、当方の時評を「菊池もの」の一つにしたいのだろうが……勘弁してもらう事にした。
世の中、菊池と一緒に潜伏した高橋の行方に関心が集まっている様子。でも、これは見当違いではあるまいか?
菊池逮捕の本当の狙いは「猛毒のVXガス」に関する新証言ではあるまいか?
菊池は、オウムの中では、化学薬品生成の責任者・遠藤誠一死刑囚の相棒だった。
遠藤は、松本死刑囚らと共謀の上で、1994年6月に長野県松本市でサリンを噴霧して住民7人を殺害し、その後1995年3月には東京の地下鉄の車内でサリンを撒き、乗客ら12人を殺害した人物である。
彼は、オウム真理教被害者の会会長VX襲撃事件など猛毒のVXガスを使った3件の殺人未遂事件にも関与した。
「40キロのVXガスを作った」という関係者の証言があるのだが、「使い残し」の40キロのVXガスの行方が未だに分からないと聞いた。
遠藤は取り調べで「知らない」と言い続けていたようだが……もしかすると、菊池が「その隠された猛毒ガスの行方」を知っている可能性が皆無ではない。
今、当局は「VXガスの行方」に全力を注いでいるのではあるまいか?
警視庁は「防犯カメラに映る高橋の姿」を次々に発表しているが、これは、世間の(もちろん、オウム支持者の)関心を「高橋」に釘付けにする魂胆ではあるまいか?
「本筋の捜査」をVXガス! 当局は、これを隠している?
出来の悪い事件記者の邪推かな?
特別な情報源がないので、確定的なことは言えないが……オウム事件には、まだまだ「謎」が隠されている。
<何だか分からない今日の名文句>
もう一度、現場を歩け!