10日朝方、自殺した国粋政治家の「中川一郎」の夢を見た。
で、ブログで「彼が自殺しなければ、歴史は変わっていただろう。
【寒門に硬骨有り】と言った男が自殺してしまうという運命。(未だに、他殺説もあるけど) 神は…… とにかく、変な夢を見た」と書いた。
そうしたら、夕方、松下忠洋・金融・郵政担当相が自殺した! というニュース。現職閣僚の自殺。妙な気持ちだった。
3通の遺書。「密葬にしてほしい」などと記載されていたらしい。
約20年、交際していた女性との別れ話がこじれ週刊新潮は、12日発売号で、このスキャンダルを掲載する予定だったらしい。
政治家は意外と小心なんだ? このくらいのスキャンダルで、死を選ぶのだろうか? 嫌々「小心」と書いたら、失礼かも知れない。むしろ「真面目に生きている」と言うベキか?
現役閣僚の自殺は平成19年5月、事務所経費問題などで追及を受けていた松岡利勝農林水産相=当時(62)=が首つり自殺を図って以来だろう。あの時はダービーの翌日で、農水大臣でありながら、不祥事で(周囲のアドバイスもあって)ダービー観戦を断念。落胆していた。うつ病状態になって、衝動的に自殺してしまった。
政治家の自殺の特徴は……圧倒的に「首吊り」が多いことだ。
僕が記憶しているものだけでも……松岡さんも首吊り。利益供与事件で逮捕許諾請求が出ていた新井将敬衆院議員も首吊り。受託収賄罪などで実刑判決を受けた中島洋次郎元衆院議員も、未公開株をめぐる事件で詐欺罪に問われた柴野多伊三元衆院議員も、首吊り自殺だった。
例の中川一郎も 昭和58年1月、札幌のホテルで首つり自殺だった。(自殺ではないが、彼の長男の中川昭一元衆院議員は、睡眠薬の飲み過ぎで、急死しているが)
自殺のやり方は色々ある。なのに何故、政治家は「首吊り」を選ぶんだろう?
海への身投げ。魚に食べられて、体がブヨブヨ。カッコが悪い。
線路への身投げ。迷惑を掛ける。経済的な賠償が生じる。
ビルからの飛び降り。これは不確実。5階ぐらいから飛び降りしたら、なかなか死ねない。痛いだけ。
山には入って自然死。カッコは良いけど、これも目撃者がいれば捜索隊が結成されて迷惑を掛ける。もちろん、家族が経済的な負担を負う。
焼死。灯油をかぶってライターで火をつけるだけだが、我慢できそうもない。上手くいって、真っ黒。カッコが悪い。
「最近流行の自傷方法」。簡単。手首をすっぱり刃物で切るだけ。でも、なかなか死ねない。人間には、自然治癒能力というものが備わっているから。
ガス自殺。最近はガスセンサーがあるから、なかなか出来ない。
服毒自殺は極めて優秀な死に方だが、準備が必要。なかなか薬を入手するのが難しい。未遂で終わる確率が高い。
いろいろ考えた末、政治家先生は「首吊り」を選ぶ。簡単、確実、苦痛なし? 「首吊り」は自殺の王道? と彼らは思っている。
「60%は首吊り」という傾向を重く考慮するのは、いつも「世論調査」を気にしている習性からか?
しかし、それほど、慎重なら、何故、死を選ぶんだ!
どうせ、いつかは死ねるのに。
週刊誌にスキャンダルを書かれるのは大物になった証拠である。胸を張れば良い。
スネにキズを持つ政治家センセイに申し上げる。
世間があれこれ噂をしていても、長く続くものではない。自然に忘れ去られてしまうもの。
総理大臣になって、褒められても、貶されても、精々、一年。女性スキャンダルなんて、一ヶ月も話題にならないんだから。
<何だか分からない今日の名文句>
人の噂も七十五日