橋下さんが隠したいのは「公明党と一緒」

 このところ、各紙が「新党・日本維新の会で、代表の橋下徹大阪市長と所属国会議員の間に不協和音が生じている」と報じている。
 「橋本独裁を許さない!」と妙ちきりんなブログを書いている「松浪健太」とか言う「ほぼ無名の男」に、橋本さんが「国会議員団には変なパフォーマンスはやめてもらう」とくぎを刺したり‥‥確かに妙だ。
 3日のツイッターで「僕と国会議員が不協和音、主導権争いが表面化と色んな所で報道。そういうことまで報道してもらってありがたいです。まだ関心があるということかな」と呟いてみせた。
 確かに橋下さん、このところのツイッターを見ていると、平常心を失っている。
 突然、領土問題でパフォーマンス発言を繰り返したり、古くなった「文楽補助金」を蒸し返して、情報番組のアナウンサーに喧嘩を売ったり‥‥おかしい。
 「何か」を隠そうとしているのではあるまいか?
 多分、隠そうとしているのは「公明党との選挙協力」のことだろう。
 先月7日だと思う。橋下さんは公明党副代表の白浜一良参院議員と会談。
 公明党が次期衆院選で、候補を擁立する全国の9小選挙区すべてで「維新の会」側が候補を立てない「妙な選挙協力」をすることで合意したらしい。
 問題の小選挙区は、太田昭宏前代表が立候補する東京12区、北側一雄前幹事長の大阪16区のほか、北海道10、神奈川6、大阪3、5、6、兵庫2、8の各区。
 公明党は2009年の前回衆院選で全敗した小選挙区の議席復活が最優先課題だから、形振り構わず!だろう。
 「維新の会」は大阪市議会で過半数に届いておらず、維新が目指す「大阪都」構想の実現には公明党の協力が不可欠‥‥という大義名分?
 でも、そんな小さな問題ではない。
 「維新の会」の本質を垣間見る出来事である。第3局とか言っているが、その本質は右の価値観の寄り集まり‥‥安倍・自民党プラス公明党プラス「維新の会」という選挙後の選択に深く関連する。
 橋下さんは、今の時点で「公明党との握手」が明るみに出ると、アッと言う間に国民の支持を失う!と気がつき、話題を他に向けようと必死なのだ。
 そこで、メディアが喜ぶ「不協和音」を演出しているのだろう。
 不協和音は、やがて「握手」する場面を作れば解決出来る。
 ここで「国政レベルでの公明党との選挙協力」が明るみに出たら、支持率ダウン。多分「維新の会」もお終いだろう。
 そんな皮肉の視点で「橋下さんの慌てぶり」を見ていると‥‥結構、ツイッターは面白い(笑)。

<何だか分からない今日の名文句>
離合集散は世の常