プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら、公表していなかった騒ぎ。日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーが「不祥事を起こしたとは思っていない」と開き直った。
なんという常識外れ!
しかし、である。僕には「やっぱり、外務官僚なんだなあ」という印象である。
ほとんどの高級外務官僚は「自分は人並外れて優秀!特別の存在」と確信している。
この「 思い上がり」の原因は平成12年まで行われていた外務公務員I種試験(外交官試験)にある。
かつて外務省は、国家公務員採用I種試験ではなく、外務省独自に行う試験でキャリアを採用していた。
これに合格して、入省した外交官を俗に「キャリア外交官」と呼ばれ、特別扱いされる。
外交官試験は大学卒業が条件ではない。東大を中退した超エリートが受験して、合格する。だから「東大中退組」が偉い。
合格すると、大国に駐在する大使が約束される。
因みに、小和田恒・雅子さま父娘はいずれも、この試験の合格者である。
「外交官に比べれば東大法学部卒など霞んで見える」と彼らは平気で言う。そのぐらいだから、新聞記者など「蝿」扱い。
自宅の取材を許さず、僕が外務省キャップをしていた30年ほど前には「取材したいのなら、レストランで昼飯を食べながら」と言われ、苦労した。もちろん、食事代は記者の負担である。
ワインを味わいながら、天下国家を論じる。ということだが、正直言って彼らに情報は何もない。
そんな非常識の人間が、大使館のトップになるから、日本には情報が入ってこない。それが僕の印象である。
加藤さんは、どういう人柄か知らない。ただ、僕の顧問弁護士が東大の同級生で「奴は勉強が出来た」と言っていたけれど……
やはり、ちょっとオカシイ。
妻は法眼晋作さん(元外務事務次官)の二女。仲人は第7代日本プロ野球コミッショナーの下田武三さん。
駐米大使の後の「天下り先」も決まっていた!
この際、言わせてもらうが、非常識の外務省高級官僚を再教育しないと、日本はダメになる。
<何だか分からない今日の名文句>
プライドは高く、能力はゼロ?