16日、沖縄空港で買った沖縄タイムスの一面トップは「9条改憲 正しい姿」。
安倍首相が長崎国際テレビのインタビューで「我々は9条を改正して、自衛隊の存在と役割を明記していく」と話したことをトップ記事にしている。
沖縄タイムスは「琉球新報」と同じく、反米・反政府寄りの立場を主張する。平和主義・非武装中立・死刑廃止といったいわゆる革新・左派のスタンス。
特別、論評することなしで、事実関係だけを報じたが、選挙戦終盤に差し掛かって、安倍さんが「隠していた?改憲」を言い出したのは大ニュース!と判断したのだろう。
安倍さんは嘘の付けない政治家だ。
(沖縄タイムスは、中国寄りのスタンスを取るところもあって、沖縄の帰属について中国と領土紛争があることを示唆しているメディアでもある)
その安倍さん、16日、沖縄入り。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に取り組む姿勢をまずは強調した。
紺色のかりゆし姿の安倍さん、沖縄県うるま市での街頭演説で「現在も米軍基地全体の74%が沖縄に集中している。一日も早く普天間の移設を行わなければいけない」と表明したが、県内4カ所で行った演説で、普天間の「移設先」には全く言及することはなかったらしい。
自民党の参院選公約は普天間移設について、日米両政府の合意に基づき「沖縄県名護市辺野古への移設を推進する」と明記している。
にも関わらず、選挙戦では「移設先」に触れない安倍さん。
沖縄県連は「県外移設を求め、固定化阻止に取り組む」と主張しているから、首相は「二つの公約」を使い分けていることになる。
結局、安倍さんは、軍事基地では何も言わなかった。
言えなかった。
首相が「二つの公約」を使い分けする現状。今回の参院選の忘れられない一面である。
そして、参議選後の大きな懸案になる。
那覇空港へ向かうタクシーの運転手は「元バスガイドの糸数慶子さんは人気がある。もしかすると、沖縄県民は安倍自民にNO!ということもある」と話していた。
沖縄で安倍自民、苦戦!
<何だか分からない今日の名文句>
バケの皮