昨日のブログ「集団自衛権容認派の小松さんが法制局長官に!」の続きを書きたい。
安倍内閣は山本庸幸長官(63)を退任させ、後任に小松一郎駐仏大使(62)を充てる方針を決めたが、この人事を安倍さんに進言したのは内閣官房参与・谷内正太郎元外務次官に間違いないだろう。
安倍さんが就任以来、外交日程は全て「谷内構想」を元に行われている。
ベトナム、モンゴル、ロシア、サウジ……訪問先は全て「中国封じ込めに有効な国々」ばかりだ。
「中国を封じ込める」のが「谷内構想」である。
今回の法制局長官人事も「谷内構想」の一環である、と僕は考えている。
「谷内正太郎」とは、どんな人なのか?
1944年(昭和19年)1月6日、石川県生まれ。苦学して、東大に入った、というぐらいしか、知らない。
外務事務次官としては異例の3年。
第一次安倍内閣・麻生太郎外相(当時)の提唱した外交方針(価値観外交・自由と繁栄の弧)の策定した知恵袋だ。
退官後は早稲田大学、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス等で教鞭を執っていたが、2012年に発足した第2次安倍内閣で内閣官房参与に就任した。
つまり、民主党政権の約3年を除けば、日本の外交は「谷内イズム」が土台になっている。
あまり正面に出ないタイプだが、2009年(平成21年)4月17日付毎日新聞朝刊に掲載された北方領土に関するインタビューで「個人的には3.5島返還でもいいのではないかと考えている。北方四島を日露両国のつまずきの石にはしたくない」と注目すべき発言をしている。
日本外交の行方は今、「谷内 正太郎」に握られているのではあるまいか?
外交記者の皆さん、そんな「分析」が読みたい!
さて、週明けは野暮用ばかり。届いた「月刊民放」などを読む暇もない。
でも、古巣の「サンデー毎日」は必ず読む。
岩見隆夫先輩の「サンデー時評」がお休みで、がっかり。これを読まないと元気が出ない。
<何だか分からない今日の 名文句>
「側近が主」ということも