イチジクは「神秘な果物」

 25日夜は、親しい競馬仲間三人で、柳橋「亀清楼」。
 「同い年の悪友」同士だから、気のおけない世間話。楽しかった。
 それに……美味三昧。
 久しぶりのイチジクに感動した。甘い。特別、甘い。
 イチジクは「 無花果」。花を咲かせずに、実をつけるように見えるから、そう言われるそうだが、その実は緋い、綺麗だ!
 1日に1個ずつ熟すから「一熟」?という説もあるが……神々しい、異国の果物という感じ。
 『旧約聖書』の創世記(3章7節)に「エデンの園で禁断の果実を食べたアダムとイヴは、自分たちが裸であることに気づいて、いちじくの葉で作った腰ミノを身につけた」とある。
 人類初の衣類?
 『旧約聖書』には「干しイチジクひとかたまりを持ってきて、それを腫物につけなさい。そうすれば治るでしょう」とある。もしかして、人類初の腫瘍退治?
 イチジクには、食物繊維ペクチンのほか、少量だが、ビタミンB1・B2・C、カルシウム、鉄分などが含まれている。ペクチンが腸の活動を活性化し、便秘解消に効く。
 「調布の悪友」が「イチジクは身体に良いんだぞ」と説明しながら、美味しそうに食べる。
 このところ、顔色が良い「悪友」が、そう話すと、嫌に説得力がある。
 確かに美味い。確かに、元気になったような気がする。
 イチジクに含まれるベンズアルデヒドには抗がん作用があると証明されている。
 ひょっとすると、この秋、イチジクレシピのブームがやって来るかも?

<何だか分からない今日の名文句>
イチジクの別名は
「阿?」「阿驛」「底珍樹」「天仙果」
伝来当時の日本では「蓬莱柿」「南蛮柿」