この10日間、みのもんたバッシングの「周囲」にいた感じで、気分の悪い日が続いた。が、7日木曜日発売の週刊新潮からは「みのもの」が姿を消し、週刊文春は「みのインビュー」もので、右大(トップ記事)が「山本太郎もの」に変わった。
幾分、沈静化?
それにしても、異常だった。
今週の週刊現代に至っては「みのもんた、お前はすでに死んでいる」という10ページの特集。
川に落ちた犬を棒で叩き「お前は死んでいる!」を叫ぶ。週刊誌史上、最悪、最低の「見出し」ではないか。物書きの端くれとして、恥ずかしい!
何故、こんな人権無視の報道が許されるのか?
この理由は、権力が「特定秘密保護法」に国民の関心が集まるのを避けようと、庶民が興味のあるニュースを仕掛けているからである。
権力側のリークが出発で、何を書いても安心!とでも思っているのか?
週刊誌の仲間の一部の、ほんの一部の人たちが、狂って、人権無視の報道に走る。良識派の出番がない。
いま、メディアが追いかけるベキ命題は、公務員の秘密漏洩の罰則強化を盛り込んだ「特定秘密保護法案」である。
国会に提出された法律案では「防衛」「外交」「外国の利益を図る目的で行われる安全脅威活動の防止」「テロ活動防止」を対象に「特定秘密」は40万件に上るという。
ありとあらゆる事象が「特定秘密」とされ、闇の中に放置される。明らかに、国民の「知る権利」は侵される。
国家の秘密か優先か?国民の権利か大事なのか?
その選択は難しいが、権力は間違いなく、この法律で「恒常的な報道規制」を狙っている。
この法案が成立すれば、弱い立場のフリーのライターが逮捕されるだろう。大新聞、テレビの記者は萎縮する。多分、週刊誌の契約記者は最初に狙われる。
その危機感が今の週刊誌にはない。
売れれば良い!という時代ではない。いま、週刊誌の「自由」が奪われようとしているのに……。
「溺れる犬」を虐めて、結果的に「権力」に組みする。何でも、権力に盾をつく名物司会者を「見せしめ」にして、メディアから抹殺するのが、まともな週刊誌か?恥ずかしくないのか?
新聞、テレビが「食品偽装」を追いかけ、週刊誌が「みのもんたバッシング」に明け暮れているうちに、天下の悪法?が楽々と成立しようとしている。
目を覚ませ!
賢い国民は、すでに「そのカラクリ」を看破している。
だと言うのに、新聞も、この恐怖政治の到来に気づいていない。
僕の見る限り、本気で「特定秘密保護法」に反対して、キャンペーンを張っているのは、東京新聞だけである。
報道の危機だ。我々は、もっと冷静になろうじゃないか。
さて、今週はエリザベス女王杯。激戦で……未だに軸馬が決まらない。
たまには、当てたいのだが(笑)
<何だか分からない今日の名文句>
戦争準備法?