サンデー毎日が届けられると、最初に潟永秀一郎クンの「編集長後記」を読む。
30行足らずの文章だが、時々、光るものがある。
今週は、ことの他、面白かった。特洲会マネーの虎雄さんの隠れた一面。 新聞記者に「記念に時計を交換しよう!」と高級腕時計を渡した、というエピソード。
「そーゆー人」なのか!と納得する。
変な虎雄さんに「ヘンな猪瀬さん」が近づくとーーその後の展開は納得できる。
今週の編集長後記はトップ記事にしたいぐらいだ。
2日の毎日新聞朝刊では、かつての政治部の同僚、小田原吉伸さんの文章を読ませてもらった。
小田原さんとは一緒に駆け出しの「首相番」を勤めた仲である。
田中(角栄)派に強い記者だった。
親しい故・小沢辰雄さん(元厚相)の思い出を「悼む」欄に書いている。
ハッキリ言えば、小田原さんは「特ダネ記者」で、それほど名文家というタイプではないが……流石に、田中派のことになると読ませる。
田中派では、小沢一郎と区別するため、小沢辰雄さんの方を「本家」と呼んでいたという。
知らなかった。
「酒が入ると、逆立ちして、名古屋城の金のシャチホコを演じて見せた」と、辰雄さんの茶目っ気ぶりを描いているが……小田原節?に「田中角栄に殉じた一生」が滲み出ている。名文だ。
小田原さんのようなOB記者が次々に登場すると、新聞に「重み」が出るような気がする。
<何だか分からない 今日の 名文句 >
「敏腕」はハンターにしてライター