「正義」と「大きなお世話」

 安倍内閣が南スーダンの国連平和維持活動(PKO)で弾薬1万発を韓国軍に無償譲渡した大事件。
 メディアはこの大事件を(一部を除いて)積極的に報道しようとしない。
 大体、誰が決めたのか?
 それさえ、分かっていない。
 その内に、日韓双方の言い分が微妙に食い違いを見せていることが判明した。
 「緊急事態」を強調して初の弾薬供与に踏み切った、とする日本政府。
 韓国側は「万が一の事態を憂慮した予備分だ」と主張する。
 日本は「緊急の正義のため」と言い、韓国は「大きなお世話」とも取れる発言。
 この違いは、厳密に検証しなければ……。
 とにかく、日本の自衛隊が武器・弾薬を外国の軍隊に提供するというのは歴史上初めてのことなんだから。
 1991年のPKO国会の時、サンデー毎日の編集長だった僕は表紙に「本誌はPKOに反対する!」と大きく印刷した。
 (当時の編集主筆から「毎日新聞の社説と間違えられる!」と叱られ、出世を諦めたが(笑)、僕の、この考えは当時と変わらない)
 当時、自民党内閣は「物資のなかには武器・弾薬は含まれない」「国際機関からの要請があっても断る」と言っていた。
 それを、国会にもかけず、閣議決定だけで、政府の判断で勝手に武器輸出三原則を放棄する。
 91年当時、(知り合いでもある)村岡官房長官は「国際機関から要望を受けても、物資の中に武器・弾薬は含まれないというのが政府解釈だから、絶対に出しません」とまで言い切っていたのに。
 どうにも、日本は危うい。
 24日午前、三田病院。「粉瘤」の膿がまだ残っているので、25日も行かなければ……ああ、歳だなぁ(笑)

<何だか分からない今日の名文句>
戦争が出来ないハズの日本が
戦争が出来る韓国に
「武器」を贈るクリスマス