今週は「集団的自衛権の週」になると判断して「安倍さんの諸々の極右政策」を“手を変え、品を変え”批判しなければ……と思っていた。
毎日新聞の１２日夕刊「牧太郎の大きな声では言えないが」では、戦時中、日本の子供達は「少国民」と呼ばれ、軍事訓練を受け、大人になって、戦地で死んだ。こんな軍国主義教育の“お先棒”になったのが、批判を忘れた当時の新聞だった。それを書いた。（「少国民新聞の双六」）
ところが、今週のサンデー毎日の方は「安倍さんの元気すぎる精神状態」について書くつもりだったが……デスク様の「亡くなった渡辺淳一先生のことを書け！」という“お達し”で、どうでも良い「エピソードもの」になってしまった。
（渡辺淳一秘話「愛と性、そして家族……あの夜、向島で先生はモテなかった？」）
まあ「集団的自衛権もの」では売れないのは、分かっているが……物書きは、貧乏を承知で「書く責任」を果たさなければ……
実は、メディアが意識的に「小さな扱い」にしている大ニュースがある。
１２日発表された２０１３年度の国際収支速報。
海外とのモノやサービス、投資の総合的な取引状況を示す経常収支の黒字額は前年度比８１．３％減の７８９９億円だった。
経常黒字は１２年度の４兆２２３２億円を大きく下回り、比較可能な１９８５年度以降、２年連続で最少を更新している。
円安が進んで、輸入額が膨らんでいるのに、輸出が伸び悩み、貿易収支が過去最大の赤字。これは深刻だ。
先々週の「大きな声では言えないが」で、この発表を事前キャッチして、この国際収支悪化の背景を書いた。結びの部分を再録したい。
人口減、高齢化に加え、国際収支の悪化。貯蓄率は下がり、国内で国債を消化できなくなる。その時、諸外国は日本の国債を引き受けてくれるだろうか？
今、日本は世界から、それにふさわしい「信頼」を得ているだろうか？
“戦争準備”と誤解される「安倍内閣の諸々の施策」は“時代遅れのナショナリズム”に酔っ払っているだけではないのか？
GWウイークだというのに縁起でもないことを書いてしまったが、メデイアは「もっと正直に」あるべきだ。
と、書いた。
未だに、メディアは「国際収支悪化の背景」を徹底的に分析しない。
何故「安倍政治の失敗」を隠すのか？
不思議だ。
＜何だか分からない今日の名文句＞
軍拡より経済！