昨日9日、日大一中・一高の同窓「大河内」から手紙が来た。
冒頭に 「皆さま、ここに、お別れいたします」というタイトルが付いている。
封筒に「住所」「連絡先」はない。
「実は、いよいよハワイへ本格的に移住することになりました」で始まる。
要約すると……齢、70歳にして大決心。倅が、アメリカの永久権を持っていることもあって、クアロア・ランチ近くに、やや広めの小屋を手に入れ、愛犬2匹と猫1匹、もちろん妻と共に移住する。
やることは、イロイロあるが、まずは庭づくり?
お陰様で、一年中、Tシャツ、短パン、ビーチサンダルで過ごすことが出来るようになった。
日本には帰らない!
ただ、死んだ時は、北里大学・医学部(白菊会)に献体することになっているので 「帰国」。ハワイでも、日本でも葬儀はなく、一年間、若き医学者に自由に使ってもらって、その後、粉骨。我が人生、最大の思い出の地「九十九里浜」に散骨することになっている。
ザッとこんなことが書かれていた。
「これからは、年賀欠礼。お許しを」とあるから、没交渉になるのだろう。
「ここに、お別れいたします」が最後の言葉だった。
高校時代、「大河内」と「加藤」と僕と、三人で「桜林」という同人誌を作っていた。
彼は、演劇関係の仕事をしていると聞いていたが……故あって「零細企業主の加藤」はバブル崩壊の時「夜逃げ」した。
どこに消えたのか不明。生きている!と思っているが……人生イロイロだ。
70歳になって……今度は「大河内」からサラバ!の通告。
寂しい。手紙に「住所」がないのが寂しい。
僕は?と言えば、10月10日、70歳の誕生日を迎えた。
昨日と今日は違うけど……昨日も、今日も、明日も「同じ」のような気もする。
要するに、大過なく、枯れて行くしかないのだろう。
ああ、70歳の凡人。複雑な思いだ。
そうそう、「大河内」の手紙を読んでからベットに入ったら、何やら、大広間で芸者揚げのドンチャカ騒ぎをしている夢を見た。
綺麗な女の人に囲まれて、僕だけモテた、楽しい夢だった。
まだまだ「何かにつけて現役気分」なのだろう(笑)。
<何だか分からない今日の名文句>
サヨナラだけが人生さ!