自民党300議席で圧勝?
つくづく日本はヘンな国だ

 10月の勤労統計調査。
 基本給と残業代、ボーナスを合計した「現金給与総額」は前年同月比0・5%増の26万7935円で、八カ月連続で増加したが、物価上昇を加味した実質賃金指数は2・8%減。
 16カ月連続のマイナスだ。
 アべノミクスの副作用は深刻である。
 米格付け会社ムーディーズは、日本国債の格付けを1段階引き下げた。今回の引き下げにより、日本の格付けは、中国や韓国を下回り、イスラエルやチェコと並んだ。
 とても「経済」で選挙は戦えない。
 と言うのに、朝刊各紙は「自民党が300議席を超す勢い」と軒並み報道している。
 圧勝である。
 多分、そうなるのだろう。
 つくづく、日本はヘンな国になったと思う。
 「アベノミクス解散」と命名した選挙で、自民党が大勝すればアベノミクスは国民の信任を得た事になる。
 円安・株高がさらに進み、円安・株高のメリットを享受できる企業や金持ちだけに「うれしい展開」が待っている。
 円安が加速して、1ドル=130円になるかも知れない。円安不況で、自殺する者も出る。
 それでも、日本人は自民党を勝たせる。
 責任は「無能な野党」にある。
 安倍内閣と対決できそうなのは共産党ぐらい。でも、共産党に入れても「死に票」になるだろう、と多くの人が考える。
 その通りだろう。
 小泉進次郎が野党に居れば……何んて考えたりして……憂鬱な選挙期間が続く。
 熱のない「奇妙な全体主義」が続くのか?

<何だか分からない今日の名文句>
棄権すると「自民党応援団」になる