4月10日 「国の借金」を70年前と比べると

 今日10日発売の毎日フォーラムの「牧太郎の信じよう!復活ニッポン」は、久しぶりに競馬の話にした。
 12日には桜花賞。春競馬は佳境に入る。
 たまには、政治向きの話をやめて、タイトルは「海外馬券が買える競馬新時代 外国人騎手誕生 の次なる<黒船>は外国人調教師だ!」
 来週の毎日新聞月曜日夕刊の「牧太郎の大きな声では言えないが」も、競馬の話にした。
 今年の桜花賞は激戦?今夜から、馬券検討に夢中になるだろう。
 そんなことよりーー天皇皇后両陛下、パラオご訪問、ありがとうございました。感激いたしました。
 でも、気になるのは「戦後70年」を天皇陛下のパラオご訪問で、片づけようとしているようなメディアの姿勢である。
 冷静に「70年前」を考えよう。
 例えば「国の借金」のことだ。 僕が生まれたのは昭和19年、財政は軍部の圧力で、軍事費に充てる国債を増発。債務残高がGDPの204%だった。
 最悪な財政状況だった。
 今は、どうだろう?
 平成26年度末、推定GDPの243%である。70年前の最悪の数字を上回っている。 ギリシャの170%より悪い。
 そんな状況で、軍事力増強、カネ配り外交…… 終戦後、大インフレ、預金封鎖、新円切り替え……あの苦難を日本人は忘れたのか?
 天皇陛下は、体調がすぐれないのに、一泊二日の強行軍でパラオをご訪問されたのは、日本人に「あの戦争の過ち」を思い出してもらいたいからだ。
 メディアは、もっと真剣に「あの時と同じ政府の過ち」を糾弾すべきだ。

<何だか分からない今日の名文句>
あの人だけには
「天皇陛下の万歳!」と言われたくない!
(勝手に想像した「あの方の思い」)