5日午後4時半頃、事件が起こった。
上野公園で、19歳の男子大学生に「東京見物に行かないか」などと嘘を言って車に乗せ、板橋区常盤台の辺りまで連れ出した3人が、未成年者誘拐の疑いで警視庁に逮捕された。
大学生は、車内で顕正会に入会するよう勧誘され、不安になって、母親に連絡し、母親の通報を受けた警視庁の捜査員が4人を確保した。
「一緒に会員になり仏法をやってほしかった」などと供述しているそうだが「顕正会」って何だろう。
警視庁公安部は高校生を拉致・誘拐するなど、多くの事件を起こしており「注意を要する特異集団」として調査対象にしているという。
でも、これが拉致、誘拐に当たるのか?それも、よく解らない。
で、6日〜7日、資料を探して、顕正会なるものを調べてみた。
簡単に言えば、日蓮を信ずる宗教団体の一つ。
日蓮聖人は、末法の全人類を、三大秘法という根源の仏法を以て救った「下種(げしゅ)の本仏」。亡くなる時、弟子の中から日興上人を選んで三大秘法を教え、一国の総意を以て、富士山に本門戒壇(ほんもんかいだん)(国立戒壇)を建立せよ!と命じた。
日興上人の流れは、正応三年(1290)に富士山麓の大石ヶ原に「富士大石寺」を建て、ここを拠点に「国立戒壇の建立」を目指した。
富士大石寺には五百余の末寺がある。これを包括する宗教法人の名称を「日蓮正宗」という。(身延山の日蓮宗とは違う)
顕正会はこの日蓮正宗の信徒団体として、昭和三十二年八月に「妙信講」という名前で、発足している。
実は、創価学会も「日蓮正宗」の信徒団体だが、顕正会は「国立戒壇の建立」を巡って、創価学会と真っ向から対立する組織になっている。まあ、広い意味で「分裂」である。
対立の経緯は、何度、資料を読んでみても、分からないが、 警察官、自衛官に会員が増加している、と公安は見ている。本当なら、不気味だ。
信者の数は数十万〜100万というが不明。
ともかく「過激な組織」らしい。日蓮自身、闘う宗教家だったから、当然なのかも知れないが……
最近、創価学会も、かなり揺れているので、両者の闘いは、見えないところで加熱しているのかも知れない。
そうそう、7日は内閣改造。
太田昭宏国土交通相が辞任するが、彼が、創価学会・公明党の関係立て直しの中心人物になる!ともっぱらの噂だ。
ともかく、池田さんの信任が厚く、一時は「ポスト池田」と言われたこともあるから。
創価学会も、公明党も、安保法案で、ガタガタなんだろう。
どこを見ても、過激な「言い合い」が目立つ。
だから、ノーベル賞受賞者の、ほのぼのとしたエピソードにホッとする毎日だ。
<何だか分からない今日の名文句>
ラーメン「大勝軒」も分裂するから