受験シーズン。私立中学入試は埼玉県あたりでは、もう始まっているらしい。
この季節になると、60年ほど前、自信満々で、母と一緒に、明治大学付属中学の合格発表を見に行って、赤っ恥をかいたことを思い出す。「嫌に優しい試験だった」と思ったのだが、見事、落ちていた。
未だに、何で落ちたのか?分からない。
で、実家に近い両国の日大一中に入った。
日大一中は勉強よりスポーツ。大らかな学校だったので、高校を卒業するまで、殆ど勉強することはなかった。(新聞記者になりたかったので、早稲田の新聞学科を受験するため、高校3年の3学期だけ猛勉強たけれど……それで、意外にも、主席で卒業してしまった)
だから、日大一中は勉強しなくても入れる、入学したら勉強しなくても良い「学校」と思っていた。
ところが、受験と無縁な?母校・日大一中が「中学受験のランキング」で、突如?上位に浮上した。
知り合いの「受験ジャーナリスト・安田賢治さん」が夕刊紙に連載している「親も知らない今どき入試」を読んでいたら「過去問売上げランキング」なるものが、あるらしい。
「過去問」とは……「過去⚪️年入試問題集」のことである。
この「過去問」の売上げトップ10に、我が母校・日大一中が入っているのだ。
第1位は三田国際学園(昔の戸板女子中学) 第2位が青山学院横浜英知 第3位が法政二中、そして、日大一中が4位なのだ。
三田国際学園は男女共学になって、受験生が11倍にもなった人気中学であることは知っていたが……第2位以降は、それほどの「有名校」とは思えないが……まして、勉強が苦手な日大一中が?
その秘密は……安田さんによると、2020年、大学入試のシステムが変わる。つまり、今の中学一年生から「新しいシステム」で、大学入試を戦うことななる。
それが不安で、親たちが「大学付属の中学」を選び出したのだ。
かくして、我が母校は、突如、人気中学になったらしい。
嬉しいじゃないか。
でも……カネがあれば、楽に有名大学にエスカレートで入ろう!という魂胆。それも、結構だが、一方に、ロクに学校へ行けない子供もいる。
教育の格差が、此処にも?という感じでもある。
<何だか分からない今日の名文句>
真・健・和
(日大一中・初代理事長・加納金助の教え)