アメリカ大統領選挙。与党・民主党では支持率トップのクリントン前国務長官が2位の候補者に全米で7ポイント差にまで迫られ、苦戦している。
その原因の一つは、例のメール事件。クリントンが在任中に私用メールを公務で使用していた問題である。
北アイオワ大学のクリストファー・ラリマー准教授(政治学)は「クリントン氏は信用性の問題に苦しみ続けている」と指摘しているが、ここに来て「日本にとってもっと深刻なこと」が明るみに出た。
アメリカ国務省は29日、クリントンが国務長官在任中に私用のメールアドレスで職員などとやり取りしたメール900通余りを公開。このうち、2012年9月3日にクリントンに転送されたメールに、当時のキャンベル国務次官補が国務省の幹部に宛てた内容が記されメールがあった。
キャンベルは2012年8月に東京を訪れ、当時の外務省の佐々江事務次官に対し、沖縄県の尖閣諸島の国有化について中国側と協議するよう要請した。
このメールの中身、キャンベルは「日本政府は結論を出し、中国側は明らかに激怒している。しかし、佐々江氏は中国も国有化の必要性を理解し、受け入れるだろうと信じている。私には分からない」と記していたのだ。
尖閣諸島を巡っては、当時の野田政権が2012年9月11日に「平穏かつ安定的に島を維持・管理するため」として地権者から買い取り、中国では反日デモが拡大するなど日中関係は一気に冷え込んだ。
このメールから見ると、日本外務省は「中国」を甘く見ていたのだろう。
外務省は、何時の時代も、的確な判断が出来ない。
その外務省が「安倍、ロシア非公式訪問」を画策している。ああ、恐ろしい。
<何だか分からない今日の名文句>
現職の首相が訪問して
「非公式」なって有り得ない