小さな小さなベタ記事が気になってしまう時がある。この数日「べて記事で良いのか?」と疑問に思っている経済ニュースがある。
日銀は18日、金融機関の手元資金である日銀当座預金残高のうち、年0・1%のマイナス金利が適用される残高が29兆7240億円になったと発表した。
新聞各紙はベタ記事扱い。愛読する東京新聞でも「マイナス金利対象29兆円に 日銀上限に近づく」という見出しで、19日付朝刊7面の片隅。15行の記事だった。
ベタ記事で済ますニュースなのだろうか?
日銀はマイナス金利の対象額を10兆から30兆円程度に抑えることにしているが、早くも上限に近づいたことになるのだ。
重大なことだと思うのだが……一番、詳しく報道しているのはロイターである。
「1カ月前の22兆3030億円から7兆円強増えた。マイナス金利の適用は2月16日にスタート。4月16日時点で、業態別で日銀に対し金利を支払う預金残高が最も多いのは信託銀行の11兆4740億円。次いでゆうちょ銀行など『その他準備預金制度適用先』が11兆4010億円で、この2つで全金融機関のマイナス金利適用残高の8割弱を占めた。一方、都市銀行のマイナス金利適用残高は2兆1160億円にとどまったが、1カ月前の6150億円から3倍に急増した……」などと、詳しく報道しているが、なぜか、日本のメディアはベタ記事扱いだ。
この間、手数料として銀行は日銀に約25億円も払ったことになっている。
銀行収益への悪影響は?
もう少し、丁寧に報道すべきではないのか? 日本の経済は大変なことになろうとしている。
22日はリベラルタイム出版社の創立15年のお祝いがある。菅官房長官が講演する予定。
今週の週刊現代のトップは「 安倍晋三が影の宰相・菅義偉〈官房長官〉の反乱に脅え始めた」。
いま、注目の人。楽しみだ。
<何だか分からない今日の名文句>
経済記事にも自粛?