22日(金)夜は国会近くのホテルで、リベラルタイム出版社の創立15周年のお祝い。同社が出している季刊「蕎麦春秋」で「牧太郎の隅田の風」を書いている関係で参加した。
菅官房長官と評論家・田原総一朗さんの対談(司会・リベラル出版社の渡辺美喜男社長)が呼び物?
熊本地震の最中でも、菅さん、義理を欠くこと無く、時間通りにやって来た。この出版社とは「特別の関係」なのだろう。
だからと言って、政権の「秘密」を話すようなサービスはない。「解散は首相が決める。首相は、解散のカの字も言っていない」。まるで「記者会見」の時のように隙を見せない。ちょっぴり、ガッカリした。
ところが、菅官房長官に代わって、登壇した「山本幸三衆院議員」の発言には驚いた。そればかりか、こんな人に日本の経済の舵取りを任せて良いのか? 真っ青になった。
この人物、リフレ推進派である。金融緩和によるデフレ脱却の必要性を主張して、アベノミクスの仕掛け人とされる議員である。
田原さんが「三本の矢のうち、第三の矢が上手くいかない!」と指摘すると、山本議員は「第二の矢もダメだ」と切り出した。
安倍政権の経済政策の1枚看板、アベノミクスの「三本の矢」は……「第一の矢」は“異次元の金融緩和”、「第二の矢」は機動的な財政政策、「第三の矢」は「成長戦略(規制緩和)」。
田原さんが「成長戦略の失敗」を指摘したのだがこの議員は「財政政策も失敗だ」という。
正直である。
ばら撒くだけの財政政策は最も即効性の期待できる政策だが、安倍政権は、そのバラマキのタイミングと金額を間違えたのではないか!と僕は常々、思っている。山本議員もそう思っているのか?
(「第一の矢」は失敗どころか、犯罪ではないか?と僕は思っている)
山本議員は「第二の矢」に具体的に触れず「笑い」を取ってから「成長戦略」について話した。
「成長戦略が失敗したのは、公明党がカジノに反対したからだ」と言い出した。カジノ構想が実現すれば日本の経済は飛躍的に成長する、という。
僕は「成長戦略・規制緩和はアベノミクスであろうとなかろうと、やらなければならない」と思っている。それが出来ないのは、成長戦略が掛け声だけで、既得権者の反発を抑えて痛みを伴う改革を行う指導力・実行力が足りないからだ。
これが「失敗の元凶」なのに……公明党がカジノを認めないから!と責任を転嫁する。
どういう感覚なのだろう?
安倍政権の経済政策をこんな人物がやっているのか? ゾッとした。
24日の北海道衆院補選。野党統一候補が惜敗した。
まだ、日本人が「安倍政権の偽り」に気づいていないのか?
そうそう、今日25日の毎日新聞夕刊の「牧太郎の大きな声では言えないが」では、カジノで槍玉に上がった「バトミントンの選手」を許してやりたい気分を書いてみた。読んでくれ!
<何だか分からない今日の名文句>
アホミクス