26日夜、サンデー毎日の忘年会。週刊誌不況の中で、城倉編集長のサンデー毎日は部数を伸ばしているので、活気がある。
「サンデー時評」の執筆者・倉重篤郎君と並んでビールを飲んだ。
1985年、僕が毎日新聞の官邸キャップだった頃、整理本部から政治部にやって来た倉重篤郎君は敏腕と言うより、正義漢だった。曲がったことが大嫌い、という印象だった。
論説委員長に出世して、由緒ある「サンデー時評」の筆者に選ばれたのは、この「真面目さ」が読者から高く評価されたからだろう。
その倉重篤郎君が、ことし、歴史に残るスクープを連発した。
例えば……戦後日本の米国支配に抗い、自主独立を模索した自民党良識派の源流・石橋湛山が、60年安保の渦中に岸信介首相に宛てた手紙が発見された。
その中に「ある1人の人」として昭和天皇の発言を引用していると見られる箇所があった。湛山は岸に何を言おうとしたのか。
この「私信」の背景には、昭和天皇と岸信介元首相の確執が隠れている。
大スクープだった。
忘年会で、その「スクープコラムの倉重」と一緒に飲めるなんて……光栄である。
その倉重君から「マキさん、来年、政治ジャーナリストの仕事は何でしょうか?」と聞かれた
「僕は、今生天皇と“岸の孫”安倍晋三の闘いを正確にデッサンすることだと思うよ」と答えた。
世の中、御用納めの季節。27日の深夜までに、サンデー毎日の新年号の「青い空白い雲」を書き上げれば「執筆納め」。ブログも充電?のため、お休みします。
今年も、一年間、ご愛読、ありがとう。良いお年を!
<何だか分からない今日の名文句>
王様の平和主義「ニセ王様」の軍国主義