その昔「事件」は大都会、それも、新宿、池袋……といった繁華街で起こった。
殺傷事件の容疑者は✖️✖️組の周辺を捜査すれば、すぐ分かった。
もちろん、親分の命令で「身代わり」になるケースも多かったけど。
繁華街で、殺傷事件が少なくなったのは「監視カメラ」が増えたからだろう。身代わり出頭が無理になった。 ともかく「繁華街の殺人事件」は少なくなった。
代わりに「事件現場」になったのは、いまや「介護施設」である。
岐阜県高山市の介護老人保健施設の「それいゆ」で5人が急死したり、怪我を負ったり……人為的な事件としか思えない。
老人ホームでの事件といえば同僚の飲み物に睡眠導入剤を混入した事件を思い出す。
高齢者がうじゃうじゃいる時代。事件の現場は「新宿」ではなく「老人ホーム」なったのだ。
そして、事件解明は難しい。
2014年、入所者3人が転落死した「川崎の有料老人ホーム」の事件で、施設の元職員が逮捕されたが、まだ初公判に至っていない。
目撃者がいないので、公判維持が難しいのだ。
「それいゆ」事件は、どうなるのか?
<何だか分からない今日の名文句>
介護施設殺人は「お宮入り」?