27日午後3時ごろ、発信の「気になるTwitter」。あの乙武洋匡さんがツイートしている。
「メディアの皆様。亡父の葬儀に際しては、お知らせもしていないのにTシャツ、デニム姿で大挙して葬儀場に押しかけ、悲しみに暮れる母に執拗にレンズを向けるなど、「人として最低限の礼儀」を欠いた行為を誠にありがとうございました。一生忘れないよ」
報道陣にお怒りの様子だ。確かに、不愉快だろう。
でも、許してやれよ。これも彼らに取っては「仕事」だから。一生、忘れない!なんて……言うなよ。君だって、メディアを利用した時もあるんだから。
「人として最低限の礼儀」は、このところ、キーワードになっている。
貴乃花親方のマスコミ対応について、サンケイスポーツのコラム「甘口辛口」が「人として最低の礼儀」を指摘している。
<沈黙続ける貴乃花親方…『ご苦労さん』の一言だけでも印象が変わるのでは>という見出し。
報道陣からの問いかけに沈黙を守る貴乃花親方に対し「(親方は)『みなさん、寒い中ご苦労さん』とひと声でもかけたら印象がガラリと変わるのでは」と提言。「多くの報道陣に囲まれ、無言を貫く貴乃花親方(元横綱)の姿をテレビで見て、いつも思う。相撲道の前に『人の道』がある。親方にすれば『うっとうしい』だけかもしれないが、それが人としての最低限の礼儀ではないか」と書いている。
でも、そうだろうか? 「みなさん、ご苦労さん」とお世辞を言われて喜ぶジャーナリストなんているだろうか?
僕は現役の新聞記者の頃「礼儀知らず!」と何度も言われた。言われたけど「真実」を追い求めるためには「無礼なこと」を覚悟して取材した。それが正しいと思っている。時の総理大臣に「アイツは(俺にまつわり付く)ハエだ!」と言われた時もある(笑)
「ご苦労さん」なんて要らない!貴乃花親方は、週刊文春、週刊新潮の記者に(少しだが)話しているじゃないか!
週刊誌に抜かれた新聞記者が「最低限の礼儀」なんて言うなんて……ちゃんちゃらおかしい。
さて、ことしも、あと4日。
東京を離れる事にした。暖かいはずが、ちょっぴり寒い「房総」の漁師町。本を大量にベットの脇に置いて、ただ読んでいる。
みなさん、良いお年を!
<何だか分からない今日の名文句>
嫌われるのが「記者の本望」