1月31日TBS系で放送された『公開大捜索’18春 今夜あなたが解決する!記憶喪失・行方不明スペシャル』。
この番組に登場した「和田竜人さん(仮名)」が1989年3月7日に行方不明になった松岡伸矢くん(当時4歳)に似ている!という情報で、ネット上で大きな話題になった。
普段、ネットと縁がない僕だが、ついつい気になって、このところ、朝起きると、まず、ネットを検索することになってしまった。
果たして、この二人は同一人物なのか?(他に、実在する「コンビニ店員」という説もあるが、実感としては、この事件に関する限り「新聞」は役に立たない)
ところが、である。週末、徳島県警が、松岡伸矢くんの両親のDNA鑑定を見送ると発表した、という怪情報? ネットは騒然とした。
整理してみよう。「松岡伸矢くん行方不明事件」とは、一体どんなものだったのか?
運命の日、葬儀に参列するため、一家で徳島県の母の実家に戻っていた最中、父が目を離したわずか40秒の間に伸矢くんは忽然と姿を消し、捜索の甲斐もなく現在まで発見に至っていない。
今回、番組に登場した「和田クン」は、幼い頃から見ず知らずの年上の男性と暮らし、20年近く軟禁状態にあったという。2014年6月に脱走。7月に愛知県弥富市のショッピングセンターのトイレで、意識不明の状態で倒れていたところを保護された。
放送中「松岡伸矢くん」に似ているという情報が紹介され、近くDNA鑑定が行われることが決定していたはずだったが、徳島県警はDNA鑑定を見送る!という情報。ネットは騒然とした。
何が起こったのか?
3日夜に松岡伸矢くんの父親である松岡正伸さんが自身のFacebookに投稿。実は、徳島県警がDNA採取を行なったことを明かしたのだ。
<いつも、皆に心にかけて頂き温かい言葉……>という書き出しで<徳島県警の方が見えてDNAを採取して行かれました><もどかしいお気持ちはわかりますが圧力とか隠蔽ではありません>と書いている。
ああ、良かった。我々は、DNA検査の結果を待てばいい。
それにしても、この騒動、ネット時代を象徴している。
松岡さんも「ネットの普及によりネットがテレビと同等の力を持っていることを実感しました。数十年前とは全く違っていますね」と書いている。
「新聞」の生きる道は?複雑な気分だ。
<何だか分からない今日の名文句>
太鼓を叩きながら「かやせ、もどせ」と呼ぶ!
(東京都八王子地方では、
神隠しに会った時、両親が近くの
よばり山に行き 子の名前を呼ぶ)