今頃になって……13日のテレビの情報番組は揃って「ジャパンライフの詐欺事件」を報じている。
でも、詐欺師の親玉「山口 隆祥氏」はこの業界では“札付き”。「ジェッカーチェーン」という名前で「マルチ商法」を展開。倒産すると「ジャパンライフ」と名前を変えた。
今から35年ほど前の1982年、国税庁の査察を受けて6億円の所得隠しが発覚。翌年には法人税法違反で告発されている。要するに札付きの「詐欺師」だった。
この頃だと思うが、山口氏は社長から取締役に退き、警察官僚を後任社長に迎え入れる。同時に、「健康産業政治連盟」なるものを設立して、年2億円ぐらいを与野党の大物に政治献金するようになった。
最近では、2014年9月に消費者庁から文書で行政指導を受けた3カ月後、安倍首相側近の下村博文文科相(当時)が代表を務める政党支部に10万円を献金している。
2015年3月には首相主催の「桜を見る会」に招待された!と宣伝チラシで大々的にアピールしている。
〈安倍晋三内閣総理大臣から山口会長に「桜を見る会」のご招待状が届きました〉。招待状の写真を掲載した。典型的な詐欺師の手口なのだ。
2016年12月に一部業務停止を命じる1度目の行政処分を受けると、今度はチラシで〈安倍内閣の重要閣僚の加藤大臣と山口会長が会食し、ジャパンライフの取り組みを非常に高く評価していただきました!〉と宣伝。
「加藤大臣」というのは、当時の加藤勝信厚労相(現自民党総務会長)である。「加藤大臣」はジャパンライフの“広告塔”になった。
なぜ、大臣は詐欺師と会食したのか?カネが動いた、と思うのは当然である。
(ジャパンライフには、消費者庁の課長補佐が天下りしていたり、複数の高級官僚OBが「顧問」になっていることもある)
現時点、疑惑の筆頭は「加藤大臣」。でも、それだけではないだろう。
謎の「健康産業政治連盟」のカネの流れを洗うと、もっと「大物」が浮上するかも(笑)
<何だか分からない今日の名文句>
「カネの仇」で、やられて死んだ
バカな政治家、数知れず