年末なると「あの騒動はどうなったのか?」と未解決事件を調べたくなる。記者稼業の癖だ。
で、このブログを読み返していたら……6月1日のブログに
<「日大」より興味津々!「紀州のドン・ファン」はなぜ、死んだ?
生涯で美女4000人を抱き、30億円もの大金を女性に貢いだ「紀州のドン・ファン」野崎幸助氏。5月24日、77歳で急死した>とあった。
あの事件はどうなったのか?
半年経っているのに、未解決だ。
で、3日、本屋で「紀州のドン・ファン殺害『真犯人』の正体」という文庫本を買ってみた。
筆者は吉田隆さん。 講談社FRIDAYを舞台に活躍する特ダネ記者。野崎さんが最も「信頼した人物」の一人で、彼の自叙伝を書いている。
半年前「犯人ではないか?」と疑られた「幼妻と家政婦さん」とも親しく、事件後、3人で一緒に居た人物でもある。
その「裏側」を知る人物が書いた「推理本」。面白かった。
第一、勉強になった。例えば
①一万札の重みは約1グラム!と知った。ということで、20キロで2億円。(野崎さんのトランクの中身は2億円?それが消えた)
②弁護士は飽和状態。借金の過払い金返済請求訴訟で糊口を凌いでいることを知った(幼妻が東京の若手弁護士を選んだ背景に「AV違法配信停止の案件で飯を食う弁護士」が存在した)
ともかく、僕が知らないことが幾つもあった。
この本だけでも、犯人を追い詰めるヒントは転がっているようだが……なぜ「真犯人」が見つからないのか?
この半年間、警察は何をしているのか?
はっきり、言って「警察力不信」である。
覚醒剤が死因なら、もう、その「入手先」が特定されるはずだ。覚醒剤殺人であれば、暴力団の仕業だろう。そうと分かれば、事件の構図が見えてくる。
大体、あの事件、本当に「殺害」だったのか?
「事故」ではなかったのか?と疑ってしまう。
捜査の顛末が知りたい! 和歌山の事件記者さんの活躍を期待する。
<何だか分からない今日の名文句>
師走!「あの事件は今」の季節だ!