新年、おめでとう。今年も「牧太郎の二代目日本魁新聞社」をよろしくお願いします。
さて、2018年は「格差」が更に拡大した年だった。
アダム・スミスの『道徳感情論』は「金持ちがより多くの富を求めるのは<徳の道>から堕落したからだ」と説いた。
いつの時代も「金持ち」は道徳的に堕落している!
資本主義はその「金持ち優先」の世の中。
でも、資本主義は終焉を迎えようとしている。その証拠は「ゼロ金利」である。
ゼロ金利とは「優良の投資機会がない!」という現実である。投資によって資本を増やしていくのが「資本主義」だから、ゼロ金利が続くということは……資本主義の限界を示している。
そんな中でも、相変わらず「金持ち」は暴走している。これでもか、これでもか?と儲けている。
「日産・地検特捜部VSゴーン」の闘いは「資本主義の暴走」の茶番劇みたいなものだ。
「金持ち主義(資本主義)」は、ある時は「重商主義」、ある時は「帝国主義」、ある時は「植民地主義」、ある時は「自由貿易主義」……名前を変え「金持ち主義」は脈々と続いた。
そして、現代は……IT・金融の技術が飛躍的に進歩し、金融の自由化が行き渡った「グローバリゼーションの資本主義」である。ここでも「金持ち」が暴走している。
しかし、それも限界。米中貿易戦争は必然の「金持ち戦争」だが、多分「勝者」はいないだろう。
そして、2019年の世界は?
一方で、資本主義の終焉を迎えようとしているのに、一方で<道徳的に堕落した人間>が更に「富」を独占している。
まさに「歴史の危機」だ!
にも関わらず「金持ち」の片棒を担いでいるのが「能天気の総理大臣」だから始末が悪い。安倍政権の全てが「金持ち優先」なのだ。外交も、内政も。
例えば、あの森友事件である。9億円の国有地が8億円も不当にダンビングされて売却された。
首相夫婦の「お友達」に不当に「金儲け」させた。そればかりではない。「不正」がバレると、公文書が偽造され、意図的に破棄された。
誰が見ても「背任」だ。誰が見ても「有印公文書変造」だ!「公用文書等毀棄」の罪だ!
しかし、東京地検は財務省関係者ら37人を不起訴処分にした。
地検まで 「安倍・金持ち主義」の暴走に加担した。
残念ながら、2018年は「権力者犯罪」が平気で許される「三権分立」崩壊の年になってしまった。
今年こそ「落とし前をつける年」にしたい!
(「落とし前」の語源は、露天商が物を売るとき、値を適当なところまで落として売ること。転じて「責任」を取ることを意味する)
堕落した権力者に「責任」を取らせなければならない! これは、国民の責務である!
そんな気持ちで、新年を迎えている。
<何だか分からない今日の名文句>
「落とし前」
①ヤクザは指詰め
②武士は切腹
③政治家は?