毎日新聞夕刊の「与良(正男)政談」のファンだ。毎週、必ず読む。
昨日(2月13日)は「東京・望月記者のこと」。「望月いじめ」のことを取り上げている。
「望月いじめ」とは……簡単に説明すれば、上村秀紀官邸報道室長とかいう方が内閣記者会に文書を提出。「事実誤認の質問」を理由に、東京新聞の社会部記者、望月衣塑子さんを記者会見から追い出そうとした!という話だ。
望月衣塑子さんはどういう記者なのか?
彼女の「自叙伝風の著書」を読んでいる限りでは、確かに熱心な記者だが、まあ「並みの記者さん」だろう。
記者会見で、かなり積極的に質問するので話題になっているが、僕の現役時代、記者会見で、徹底的に当局を追及する記者は何人もいた。(例えば、共同通信社会部のMさんなど)
もちろん「記者会見での当局の答え」は半分、嘘!と心得ていたので、僕は記者会見は同僚記者に任せて、ほとんど出なかった。要するに怠け者記者だった。
その熱心で誠実な望月記者に、官邸報道室長は、嫌に神経質で、彼女が質問すると「簡潔にお願いします」を連発する。(南彰・新聞労連中央委員長が数えたものでは)約1分間の望月質問に対し、4回も「簡潔にお願いします」。「結論をお願いします」を1回。異常な対応だ。
挙句の果て、「官邸報道室長」は記者会見に出るな!と申し出たのである。
与田政談は「知る権利の侵害だ!」と言う。その通りだが……これは「政界の劣化」である。
事実を捻じ曲げるのは「時の権力」の常。その「捻じ曲げる技術」が劣化しているのだ。
不味いことを質問されると、官房長官が困る。だから、質問者の口を封じる。ヤクザの手口だ。
あえて、僕は「言論の自由」云々、は言わない。これは「権力の劣化」の問題なのだ。
なぜ、こんな恥ずかしいことが起こるのか?
原因は「安倍政権の品格」にある。
安倍さんが自民党大会で「悪夢の民主党政権!」と話し「取り消せ!」と言われて「これは言論の自由だ」と開き直った。
嗚呼、なんと言う馬鹿さ加減!
コレは「言論の自由」の問題ではない。
「言論の品格」の問題なのだ(笑)
<何だか分からない今日の名文句>
「私自身、未だに信じられず、
混乱している状況です。
治療に専念し、1日でも早く、
さらに強くなった姿を見せられるよう
頑張っていきたいと思います」
政治家は、池江璃花子の闘病宣言に
「素直」と「品格」を学べ!