今日(3月11日)も「ゴーン変装保釈」の話。ゴーン容疑者の弁護人で、6日の保釈に立ち会った弁護士の高野隆さんが「変装は失敗」と言っているが、それば真っ赤な嘘である。
「その方法として、私の頭にひらめいたのが昨日の方法でした。それは失敗しました」
「私の未熟な計画のために、彼が生涯をかけて築き上げてきた名声に泥を塗る結果となってしまいました」
これは真っ赤な嘘である。
理由①は、高野さんが「わざと見破られるやり方」を選んでいること。ワザと失敗する必要があった。
理由②は「作業員のゴーン」を映像化するのが目的。そのためには「見破られる必要」があった。
3月8日のブログで、書いたように高野さんは「ゴーン変装保釈」の映像を世界中に流したかっただけ。
狙い通り、海外のメディアは取り上げた。アメリカのニューヨーク・タイムズは「交通指導員のユニホームのようだ。彼が現われるのを何時間も待っていた大勢のリポーターの裏をかこうとした」と書き、フランスのフィガロ(電子版)は「ナポレオンが労働者から服を借りて収監先から脱出したことと同じだ」と伝えた。
「失敗!」なんて嘘ぱち。大騒ぎになれば、大成功なのだ。
日本の新聞・テレビはすぐ騙される(笑)
大体、メディアは検察に騙されている。
僕は「守銭奴」のゴーンが大嫌いだ。でも、 この事件は「無罪」だと思う。
その理由はーー(ゴーンのスワップ契約付け替えが、日産の実損に繋がっていないーーなど、無罪の理由は幾つかあるが、それ以前に)①捜査が日産側の内部通報に基づくものであったこと ②ゴーン逮捕に際しては日産側執行役員らに司法取引が適用されたこと ③日産側にはルノーとの日仏連合に関する内紛があったこと。この3点を見るだけで、事件は、東京地検特捜部による日産自動車の内紛に対する民事介入!と分かる。
確かに、ゴーンには「私腹を肥やす」行為が多すぎる。が、それだけで、犯罪の事実(特別背任)を立証出来るとは思えない。人格攻撃→有罪!とは、そう簡単ではないぞ。
日産は、1999年、2兆円の有利子負債を抱えて倒産寸前だった。ルノーが6430億円の救済資金を資本投下し、ゴーンを送り込んで、助かった。
このことを我々はもちろん、世界は忘れいる。
「ゴーン変装保釈」は、それを思い出させる「高度の技」である。
<何だか分からない今日の名文句>
地に堕ちたのはカリスマ経営者?
それとも国策捜査の地検特捜部?