最近、倉重篤郎は「日本一の政治ジャーナリスト」ではないか?と思うようになった。
よくぞ、ここまで書いてくれた!と感動することが多々ある。
今日(4月9日)発売のサンデー毎日「倉重篤郎のニュース最前線・天皇と政治 北方領土―陛下かく語りき」。コレは大スクープだ。
「象徴」として、政治的発言を避けて居られる今生天皇が北方領土問題に関して、鳩山由紀夫・元首相に対し「私は、麻生政権時の面積2等分論に反対した」と話されていた!
鳩山さんが倉重に「秘密」を明かしている。
驚いた。
あの温厚な天皇がキッパリと領土問題で、具体的な「ご意見」を述べられていた!
これは、平成最後の大スクープじゃないか?。
天皇が反対された理由は?
天皇は「海の上に国境があることが大事」と思われていた。択捉島に国境が出来るに反対だった。
詳しくは、サンデー毎日を読んでくれ。
倉重は(これは、僕も知っていることだが)天皇のお父上、昭和天皇の「政治的発言」にも触れている。これは、ここで書いても良いだろう。
昭和天皇は、1956年12月、時の石橋湛山首相が組閣リストをもって内奏した時のこと。昭和天皇は「岸信介の外相就任」に難色を示しされた。理由は「岸は東條(英機元首相)以上の戦争責任者だから」だった。
ご存知だと思うが、日米安保条約を結んだ岸信介元首相は安倍晋三首相のお祖父さんである。
倉重は今生天皇の政治的発言を書くべきか、悩んだろう。書きようによっては「圧力」が掛かるかも知らない。
でも「書くべきだ!」と決意した倉重と隈元編集長に拍手を贈りたい。何故なら、記者の仕事は「歴史の初デッサン」だからだ。
倉重のスクープと比べると、大分、出来が悪いが(笑)……【牧太郎の青い空白い雲・714 平成とは―-低姿勢・低リスク・低○○が「孤立」を生んだ】も読んでくれ!
<何だか分からない今日の名文句>
天皇・皇室に認められた自由は
「内親王の恋愛と結婚の自由」。
天皇には「居住の自由」もない