取材旅行中、新聞の切抜きは「一週間分」纏めて済ます。
連泊している超高層のホテルでは(中日新聞か、と思ったが)何故か、部屋に届く新聞は「毎日新聞」だった。
「毎日」ファンは名古屋にも多いらしい。
気になったのは、5月29日の毎日新聞の経済面(6面)のトップ記事である。
見出しが「異端『MMT』(近代金融理論)に注目」。
<政府が自国通貨建てで借金ができる国は、財政赤字の拡大を心配する必要はないとする米国発の近代金融理論(MMT)が論争を呼んでいる。主流派経済学者から「ハイパーインフレを引き起こす」と批判される異端の経済理論だが、大衆人気の高い米若手議員らが支持を表明し、にわかに注目が集まった>という書き出し。
読んでみると、どうやら「MMT」なる議論を始めて紹介しているらしい。
かなり「時代遅れ」の記事ではないだろうか?
(10日ぐらい前に発売されたサンデー毎日6月2日号「牧太郎の青い空白い雲・719回」で、僕は「危うい『MMT』理論を信じて五輪マンションを買う人?」を書いている)
多分、経済記者さんは「いい加減な理論!」と判断したんだろう。政府も日銀も無視しているので、記事にしなかったのかも知れない?
でも、危うい理論でも、学会で話題になっていれば紹介するのが、メディアの使命ではないだろうか?
何でも書く!という積極的な姿勢でなければ、新聞は売れないゾ!
(「MMT」に関しては、このブログでも、5月21日に「GDPがプラス?なんて誰も信じない。「MMT」を信じた方がまだ……(笑)」でも紹介している。毎日新聞より早く「二代目日本魁新聞社」の読者の方が、早く情報をキャッチしたことになる)
さて、30日は東海道の宿場町「有松」。「鳴海絞」発祥の地。家並みが綺麗だ。(有松・鳴海絞は17世紀の始め、竹田庄九朗が名古屋城の築城に来ていた豊後の人達の絞りの衣から着想を得て、絞りを始めたのが起源)。
学校帰りの小学校6年の女の子に「この辺りに、カフェないかな?」と聞いたら「連れて行きます」。
可愛い。 障害者に優しい。
連れて行ってくれた「お洒落なカフェ」は彼女のお母さんのお店だった。
「出会い」があるから、旅は楽しい!寅さんの気分だ。
この地区では6月1日〜2日「有松絞り祭り」。
有松の町並みに様々な絞りの作品が並ぶ。花魁道中もあるらしいが、5月中に東京に帰らなければ……残念だけど、さようなら。
<何だか分からない今日の名文句>
旅は道連れ世は情け