新潟競馬観戦を終えてから、日本海側の東北大旅行。
新潟→村上→鶴岡(泊)→酒田→秋田(泊)→男鹿→白神→弘前(泊)→五所川原→龍飛(泊)→青森→一関(泊)→宇都宮(泊)というルートで、ようやく首都圏に帰ってきた。
本当は下北半島から「太平洋沿い」を巡りたかったが、それでは時間が掛かる。これは次回に。
この10日間、面倒見てくれた方々、ありがとう。
旅行中、購入した新聞は新潟日報、村上新聞、庄内日報、山形新聞、陸奥新報、秋田魁新報、河北新報、岩手日報、岩手日日、下野新聞……それぞれに「個性」があって、興味深かった。
土地土地に気鋭の記者さんがいて「権力」をチェックしている。
中央のテレビ、新聞の「安倍政権の言いなり」とは大分、違うような気がする。
ローカル紙はちょっぴり反権力? 「正義の共同通信」のチカラが大きいのだろう。
旅行中、BSで「世界のニュース」を必ず見た。
この間、印象的だったのは、インドがロシアに急接近していることだ。
モディ首相はロシア極東ウラジオストクで行われた東方経済フォーラムに初参加。プーチン大統領と一緒に、ロシアの最新鋭砕氷船やLNGタンカーを建造する造船所を視察する映像が世界に流れた。
モディ首相は会談後の共同発表で「インドとロシアの信頼に基づいた特別な友好関係は新たな高みに至った」と述べ、プーチンも「インドとロシアの関係は真に戦略的で、格別に優先的な性質を持っている」と応じた。
ロシア製兵器部品の共同生産のほか、ロシアの石油や天然ガスの生産、液化天然ガスのインド向け輸出の拡大。さらに、インド初の有人宇宙飛行計画に向けた訓練をロシアで行う宇宙協力まで約束した。
両国は「突如の蜜月」である。
その翌日、安倍首相はプーチン大統領に会った。
(世界のテレビの大部分が無視しているが)安倍さんは、例の「東方経済フォーラム」で演説までした。
「ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう。ロシアの若人のために。そして、日本の未来を担う人々のために。ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか。歴史に対する責任を、互いに果たしてまいりましょう。平和条約を結び、両国国民が持つ無限の可能性を、一気に解き放ちましょう。そのほとんど次の刹那、日本とロシアの連結は、地域を変える。世界を、大きく変え始めるでしょう」
綺麗である。詩的である。でも、若者の「空想の世界」みたいだ。
これに対し、プーチン大統領は冷たく「第2次世界大戦の結果に依拠しよう。スターリンがすべてを手に入れた。議論は終わりだ」と言い放した。
北方領土返還は絶望的だ!
ちょうど1年前のこの会議。プーチンの挑発に乗り、安倍さんは「4島の帰属問題を解決」という従来の日本政府の方針を勝手に転換して「2島返還」に舵を切り、3000億円もの経済協力まで約束した。それが裏切られた。
大失敗である。結果的に「日本」を売った。
なぜ、日本の大手メディアは「対ロシア外交の大失敗」を追及しないのか?
なぜ、毎日毎日、嫌韓論ばかり報道するのか?
なぜ「インドとロシアの蜜月」の裏側を報道しないのか?
日本のメディアは、ちょっと変だよな(笑)
<何だか分からない今日の名文句>
間抜けな宰相 間抜けなメディア