「技と品」の小結・遠藤に“関脇”が見えてきた!

 大相撲秋場所。初日9月8日の東京新聞スポーツ面に「三役復帰の遠藤 殻破れ」という記事が載っていた。

 元大関・千代大海、現在は親方・九重龍二さんのコラム「千代魂」。

 14代目九重親方は

 <自分を押し殺して土俵に上がるのも大事だが、勝負の時は目の色を変えて、相手が「こんな表情を見たことがない」という気構えで挑んでみることも必要だ>と遠藤に注文をつけた。「殻を破れ!」というのだ。

 冗談じゃない!

 遠藤はそんなちっぽけな力士ではない。感情を表に出すような男ではない。

 「歓喜」がないから遠藤なのだ。「怒り」がないから遠藤なのだ。勝っても負けても悠然としている。それが好きなんだ。

 (遠藤が好きになったのは、小生の父方のおばあちゃんが、彼の出身地「石川県穴水町」の生まれだから)

 これを「殻」というのなら、むしろ「品格の殻」を持ち続けてくれ!

 大相撲の華は「技能と品格」だ!「勝ち負けだけ」ではない。

 今場所の遠藤は、ようやく「怪我」が良くなって、好調だ。粘りがある。

 中日で6勝2負。関脇が見えてきた。

 九重さん、安心してください(笑)

 

<何だか分からない今日の名文句>

力士にサポーター無用!

(左膝を慢性的に故障しているが、

遠藤はサポーターなどは一切巻かない)