以下の文章を読んでくれ!
<金権オリンピックの最大の悪は「人も、動物も、猛暑の中で競技する」ことである。
40℃近い暑さの8月。熱中症が続発するだろう。マラソンなどは早朝、走らせたり、コースを遮熱性舗装したりするが、選手が観客が次々倒れるだろう。(遮熱性舗装はかえって「暑さ指数(WBGT)」を高くするという研究結果があるぐらいだ)
事実、猛暑を考慮してランの距離を半分の5キロに短縮した最近の女子トライアスロンでは、フランス選手が熱中症で救急搬送された。馬術競技では選手たちが「馬の命が心配だ」と嘆く。
五輪招致で「日本のこのシーズンは気候温暖でスポーツには最も適している」とアピールしたそうだが、真っ赤な嘘?
よりによって何故「猛暑の季節」を選んだのか?
答えは簡単だ。アメリカの3大テレビネットワークが「秋には、アメリカンフットボールアドなどスポーツイベントが目白押し。オリンピックは8月にしろ!」と要求したからだ。
アメリカのため、テレビの金儲けのため「酷暑の五輪」になってしまったのだ!>
以上は、約2ヶ月前に、僕がサンデー毎日の連載【牧太郎の青い空白い雲732回】で書いた文章である。
タイトルは【「金権」「猛暑」の東京五輪をメディアが批判しない理由】である。
「五輪で金儲け」の奴ら(例えば電通)が「猛暑の8月五輪」を選んだ。
これは犯罪的選択だ!
この一点で、僕は「8月東京五輪」に反対し続けた。(「月刊日本」のインタビューに応え「五輪中止」を訴えたこともある)
しかし、新聞、テレビは「五輪中止論」を黙殺した。
その理由は簡単である。大手主要新聞社である読売、朝日、毎日、日経の4社が東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーに、産経がオフィシャルサポーターになっているからだ。
「一業種一社」を原則とするのが、スポンサー契約だが、今回は何故か、JOCは国際オリンピック委員会と協議し、複数の新聞社の契約を“特例”として認めた。
この「特例」の手前、新聞は「五輪」を検証して、批判することが出来ないのだ。新聞まで「犯罪的選択」に加担した。
それが、どうだろう。
今頃になって「金儲けのIOC」が「マラソンと競歩の会場を東京から札幌に移す」と言い出した。
IOCのトーマス・バッハ会長は「選手の健康は我々の最大の関心事」なんて突然、言い出しているが、そんな事、前の前から分かっていることじゃないか?
安倍首相の「原発事故の汚染水は港湾内で完全にブロックされている」という嘘で始まった五輪。フランスの司法当局が、JOCの竹田恒和・前会長を贈賄容疑の捜査したり……東京五輪には「嘘」と「不正」の臭いがプンプンしている。
大水害である。消費増税、大不況……である。本来なら「金儲けの五輪なんて止めてしまえ!」と言いたい。
でも、貧乏国の日本は五輪にカネを使ってしまった。もはや、中止する訳にもいかないだろう。
マラソンは札幌!なんて言っても「8月の札幌」も暑い。
そこで、提案がある。
東京五輪を「8月開催」と「10月開催」の二部性にするのだ。
マラソンは10月に東京で走れば良いじゃないか!
<何だか分からない今日の名文句>
五輪夢中が「五里霧中」(笑)