10日夜、玉沢徳一郎さんが銃撃された!というニュース速報。あの「徳さん」が? びっくりした。
玉沢さんは僕に取っては「ヘンな先輩」だった。
学園騒動の最盛期(1960年代後半)。早稲田大学第二政治経済学部政治学科を卒業したという玉沢さんが僕が所属する「吉村正ゼミ」の周辺にしょっちゅう現れていた。
早稲田大学雄弁会に所属していた!というのが、自慢。事実、雄弁会の一期上に森喜朗さん、一期下に小渕恵三さんがいた。
なぜ「吉村ゼミ」の周辺に現れたのか?というと「テレビの討論番組のサクラ」を集めるためである。
後輩をフジテレビの討論番組に「聴衆」として参加させ、自民党の議員を応援させる。
ただ、拍手するだけのアルバイト。雄弁会に入っていた「N君」は積極的に参加したが、僕は玉沢さんの申し出を拒否した。はっきり言って、胡散臭い、という感じだった。
(「N君」はこれが縁で、フジテレビ系の会社に就職、その後、フジテレビの報道記者になった)。
当時、玉沢さんは「サクラ集め」で稼いでいたのではあるまいか?
ヘンな先輩だった。
その玉沢さんが国会議員になり、大臣になった。自民党って変な政党だなぁ?という印象だった。(事実、新聞記者になって、この印象は変わらなかった。野党もヘンな人が多かったから、批判できないが)
今回の狙撃事件と関係するのか?分からないが、彼の引退後、ある騒動が起こっている。
高校時代からの知人で初立候補時に事務局長を務めた人物が「玉沢徳一郎に告ぐ」と題した実名告発サイトを開設し、この知人が「貸した1000万円が返済されていない!」と民事訴訟を起こしていたのだ。
「告発」の中では、この知人(多分、狙撃犯)は玉沢さんが学生時代「道徳再武装 (M.R.A)」 に没頭していたことも明かしている。
道徳再武装(Moral Re-Armament)は国際的な道徳と精神を標榜する運動。
キリスト教に端を発し、あらゆる宗教や社会的背景に属する人々によって構成される非政府の国際ネットワークで(右翼的な)「4つの絶対標準」と呼ばれる考え方を持っている。
ヒトラーとの関係が指摘された「超極右運動」に参加していた「玉沢さん」は、信念の人ではあるが、やっぱり、ヘンな先輩。
狙撃事件の真祖は?
<何だか分からない今日の名文句>
右翼の正体は「信念」?
それとも「カネ」?