新年、おめでとう。今年も「牧太郎の二代目日本魁新聞社」をよろしくお願いします。
年末、気になる出来事があった。「御用納め」の27日、安倍首相と「首相番」の忘年会が行われた。安倍政権誕生以来の恒例で8回目。聞くところによると、トロ、イクラ、とろけるようなローストビーフ……ともかく、豪華メシが記者たちに振る舞われた。アルコールも揃っていたらしい。
自前の宴会なら良いだろう。でも、これは「国費の忘年会」である。
新聞、テレビはこの「忘年会」を拒否すべきではなかったのか?(少なくとも、僕が官邸キャップだった中曽根内閣時代には、そんな仰々しい「忘年会」はなかった)
公金で有権者を接待した『桜を見る会』をめぐる疑惑がくすぶっているのに、豪華メシを前に「独裁総理」と記念写真を撮るなんて……今時の記者さんはどうかしている。
最初にマイクを握った長谷川栄一首相補佐官が「この会はオフ(オフレコの懇談)なので、くれぐれも取材しないでください」とクギを刺したようだから、その場で「桜疑惑」「カジノ疑獄」に関する質問はなかったらしい。
2019年は「災害の年」だった。被災地は「悲惨な年越し」だった。
それでなくても、消費増税で、貧乏人が増えた。今や、国民の多数が年収200〜300万円? 高齢化で、全世帯の52%が年金世帯だ。
日本人は「総貧乏」なのだ。
トロ、イクラ、ローストビーフとは縁遠い。それなのに、国費で豪華絢爛の忘年会。おかしいじゃないか?
今年は「リストラの年」になる。
MUFG 10,000人 みずほ 19,000人 損保J 4,000人 そごう・西武 1,300人
日産 12,500人……の規模で、リストラが予定されている。新聞業界でも、朝日、毎日などでリストラが進んでいる。
日本は貧乏国になった。
去年の元旦、アダム・スミスの言葉を引用したのを覚えている。
「金持ちがより多くの富を求めるのは<徳の道>から堕落したからだ」。
いつの時代も「金持ち」は存在する。彼らは「富」を独占する。決まって、彼らは「堕落」する。
この「金持ちの堕落」に加担するのが「堕落した安倍政権」である。
一年前、2019年の元旦、僕は「今年こそ“落とし前”をつける年にしたい!」を書いた。堕落した権力者に「責任」を取らせなければならない!
この「想い」はさらに、さらに、強くなっている。
新聞、テレビの仲間に申し上げる。
我々だけでも「今だけ カネだけ 自分だけ」の風潮と決別しよう!
今年こそ、まともなジャーナリストに戻ってくれ!
<何だか分からない今日の名文句>
アベノミックスで死屍累々?