17日の東京新聞一面トップは
<江戸時代から続く川魚料理の名店で、夏目漱石ら文豪に愛され、映画「男はつらいよ」では寅さんの妹さくらの披露宴で舞台になった東京・葛飾柴又の料亭「川甚」が、コロナ禍による経営難を理由に1月末で閉店する>
知らなっかた。
子供の頃、柴又帝釈天の縁日は必ず、柴又へ「鰻」を食べに行った。
御贔屓の店は「川千家」か「川甚」。
安永年間、帝釈天の板本尊が1778年に発見され、江戸っ子は柴又へ参拝するようになり、柴又界隈の農家が副業で江戸川でとれる川魚料理を始めた。
「川甚」は創業231年。江戸川の畔にあって船からそのまま店内に入れた。
「川甚」は幸田露伴の小説『付焼刃』、夏目漱石『彼岸過迄』、尾崎士郎『人生劇場』谷崎潤一郎『羹』、松本清張『風の視線』に登場。
渥美清主演の映画『男はつらいよ』シリーズの第一作「男はつらいよ」では、さくら(倍賞千恵子)と博(前田吟)が結婚式を行った会場として登場した。
その「老舗」がコロナ閉店……寂しいじゃないか。
2020年1~11月、飲食店の倒産が786店。まだまだ増える。
誰の責任? みんな知ってる。
<何だか分からない今日の名文句>
帝釈天の9世住職「亨貞院日敬」は
「天明の大飢饉」に苦しむ人々を助けた