明治天皇の「五箇条の御誓文」こそ、日本の民主化の原点!と思っている。
その第一条「広く会議を興し万機公論に決すべし」は議会主義の要である。
(もちろん、明治新政府の「五箇条の御誓文」は天皇親政を強調するもので、戦後の民主主義とは全く違うが)日本国が「公議世論の尊重」と「開国和親」を宣言したのは、これが初めてだろう。
実は、この「広く会議を興し万機公論に決すべし」は原案と違っていた。
原案は「万機公論に決し、私に論ずるなかれ」。
何故か、最終的に「政治行政の私物化」を禁止した部分が削除されたのだ。
元武士の面々は「私物化禁止をわざわざ謳う必要はない!」と思ったのだろうか?
(明治天皇は当時まだ16歳。文章自体は由利公正が起草し、福岡孝弟が修正し、木戸孝允が最終案を作った、と言われる)
でも、本当は「万機公論に決し、私に論ずるなかれ」の方が良かった!と思うようになった。
戦後の日本は、特に安倍晋三内閣以来、日本国の政治は「私物化」のオンパレードじゃないか!
政治家は「金持ち」だけが儲かるシステムを作ってばかり。格差は拡大。彼らの私利私欲で、日本国は「一億総貧乏人国家」になってしまった。
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もう一つ「五箇条の御誓文」の間違いは、由利公正の案では「身分など関係なしに、皆が天皇の下に一致団結すべき」というスタンスだったが、完成版は「身分格差は認めた上で、各々が天皇の下に一致団結すべき」という立場に変わったことだろう。
その結果、新しい憲法が出来ても「身分格差」は遠い明治時代と変わらない。
今日11月10日、国会が始まる。
新しい議員さんにあえて申し上げたい。
本当の民主主義を守るために「私に論ずるなかれ!」とお願いしたい!
<何だか分からない今日の名文句>
五箇条の御誓文の原案
①庶民志を遂げ人心をして、
倦まざらしむるを欲す
②士民心を一にし盛に経綸を行ふを要す
③智識を世界に求め広く皇基を振起すべし
④貢士期限を以って賢才に譲るべし
⑤万機公論に決し私に論ずるなかれ