やっと日大理事長逮捕!「秋田明大の革命」が皮肉にも、大学の体育会支配を生んだ

 このブログで2回も「地検特捜部なんて不要!なぜ、2億円も隠した『日大のドン』は捕まらないの?」と猛列に検察批判をしたが……ついに11月29日、田中英寿理事長は所得税法違反容疑で逮捕された。

 当然である。むしろ、遅すぎる。

 これで、日大の「歪んだ体育会支配」にメスが入るだろう。

 実は、僕にとって「大学」といえば日本大學!だった。小さい時から、実家の「柳橋・深川亭」のお客さん、古田重二良さんに可愛がられ「俺の大学に来い」と言われていた。

 小学生の頃には「日本大學が日本で一番の大学」と勘違いした。

 日大1中 日大1高に進んだが「勉強しなくても良い」附属校は居心地が良かった。

 高3の頃には、日大の剣道部の監督に「大学に入学したら、剣道部のマネージャーになれ!」と言われたこともある。(剣道はやってみたが、下手糞だった)

 「日大は体育会の人脈で、卒業後、出世するんだ」と言われた。

 「日大は勉強よりスポーツ」は居心地が良い。日大が好きだった。

 (新聞記者になりたくて、大学は早稲田の新聞学科を選んだけど)

 日大闘争が起こったのは1968年の頃だった。

 20億円を越える大学の経理不正問題が表面化。学生、教職員組合、父兄会を巻き込んだ大騒動。可愛がって貰った古田重二良さんはこの頃「日大帝王」と呼ばれて理事長や会頭を歴任していた。

 古田さんを追及してのは「秋田明大・全学共闘会議議長」だった。

 両国講堂で3万人の学生の先頭に立った「秋田明大」はカッコ良かった。

 彼の言い分が正しかった。(色々な事情があるとしても)古田さんは間違っていた!と思う。

 学生たちは校舎を占拠し、東京・両国の日大講堂で「大衆団交」を開き、大学当局を追い詰める。

 困った大学側は、体育会の学生らに働きかけ暴力を振るわせ、学生の運動を妨害した。

 日大騒動が一段落すると、大学側は体育会の学生を職員として大量採用した。

 50年ぐらい前の日大闘争。その頃から、体育会支配が生まれたのだろう。

 「横綱輪島よりも強い!」と言われた学生横綱の「日大のドン」田中理事長は体育会支配の象徴なのだ。

 昔に「日大の帝王」古田さんも自民党政権と親しかったが、田中理事長も安倍政権と親しい。

 地検は「政界」に手を入れることが出来るか?興味津々である。

<何だか分からない今日の名文句>

日大にスポーツ以外にも自慢あり

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       (私大第1位)