ボツリヌス療法の名医・安保雅博先生に「歩けなくなるゾ」と脅かされ

 18日午後、慈恵医大病院で、安保雅博先生のボツリヌス注射。

 脳卒中の後、上下肢が痙縮する。これを緩和するため、ボツリヌスの「毒」を注射する。安保流だ。

 診療室に入ると、安保先生が「転んだろう? 正直に言え!」。

 何時も「転ばないように注意しろ!」と言われているのだが、実は、前回の注射以後、二回も転がっている。どうして分るんだろう?

 「有り体に言え!」と言うので「二回、転びました」と答えると「転ぶと、歩くテンポが極端に遅くなる。だから、すぐ分かるんだ。立ったり、座ったり、のリハビリを毎朝、しないと歩けなくなるぞ」と脅された。

 「牧さん、諦めているんじゃないの?」と言われたが……実は「80歳になったら車椅子でも仕方ないかな」と内心、諦めていた。

 安保先生は「死ぬまで、歩け!」。
 ハイ、歩きます!

<何だか分からない今日の名文句>

病気を診ずして 病人を診よ

(慈恵医大建学の精神)