知床半島沖の悲劇で、また泣いた。
観光船「KAZU Ⅰ」に乗った70歳代の男性があの時、妻に「船が沈没しよるけん、今までありがとうね」と電話をしていた。
怖かっただろうに……サヨナラを「男らしく」言った。
ああ、泣けてくる。
それはそうとして、気になることがある。
現場は国後島に近い。
北海道知床半島から見て根室海峡の東の対岸に位置する「この島」はロシア名「クナシル島(Остров Кунашир)」。ロシアによる実効支配が続く北方領土の1つである。
(アイヌ語では「クンネ・シㇼ/ㇽ(kunne-sir, 黒い・島)」)
潮の流れを分析すれば、この島の周辺の搜索が必要になるのではないか?
昨日26日から「ソナー」(水中音波探知機)を使い始めた。
現場周辺で「KAZU Ⅰ」ではないかと思われたものは「岩石」だったらしい。
捜索は広くなる。そうなると、ロシアが実効支配する海域に捜索が及ぶだろう。
「国際的な捜索協定の枠組み」はどうなっているのか?
一部ではあるが、日本のロシアに対する経済制裁が切っ掛けで「北海道有事」を心配する向きもある。
岸田政権は「ロシア領海内の捜索」にどう対処するのか?
それも心配だ。
<何だか分からない今日の名文句>
国後島に白夜はない!
「知床旅情」の歌詞
「国後島で白夜が明ける」は真っ赤な嘘