昨日4月17日のブログ
<10年後、GDPでアメリカを抜く中国と喧嘩して良いの?>で、
中国との「距離感」に触れたが、中国と喧嘩してはならない「もう一つの理由」がある。
1972年の「日中共同声明」の存在である。
中華人民共和国建国が23年間経っても、両国間の正式な国交がない状態が続いていた。
そこで、1972年9月25日、当時の田中角栄首相が現職の内閣総理大臣として中華人民共和国の北京を初めて訪問。周恩来との間で「日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明」(日中共同声明)に調印した。
その中で、日本政府は「中華人民共和国が中国の唯一の合法政府」と認めた。
日本はそれまで国交のあった中華民国に断交を通告した。
今、中国と台湾は正面から敵対している。
そんな中で、この「日中共同声明」という歴史的事実を我々はどう認識しているのか?
その議論が、このところ、全く行われていない。
今日4月18日の「サンデー毎日」は
【倉重篤郎のニュース最前線・「台湾有事」ニッポンはどうする! 国防大論議 田岡俊次 ×田原総一朗×倉重篤郎】で、この問題に真摯に触れている。
<田岡俊次さんは元朝日新聞記者の軍事評論家。彼は忘れてしまっているかも知れないが、「海部八郎さんのダグラス・グラマン事件」の取材合戦で、ライバルだった。田岡さんの祖父は明治期の漢学者で民権運動家の田岡嶺雲、父親が国際法学者で、元京都大学法学部長だった田岡良一。当方とは「育ち」が違うけど(笑)>
台湾は「独立国」なのか?この問題は避けられない!
サンデー毎日は「正直な雑誌」だ。
<サンデー毎日が見た100年のスキャンダル>も毎週、読んでいるが、今回は
【悲壮さ漂う文豪の「賛歌」と「竹槍事件」記者の達観】。
これを読んで、僕が生まれた1944年、サンデー毎日は「週刊毎日」だった!と気がついた。
歴史は面白い。
<何だか分からない今日の名文句>
歴史は繰り返す
(「資本論」のドイツの哲学者
カール・マルクスが残した名言)