猿之助事件の「深層」はまるで分からない。
原因を探す鍵の一つは、スケッチ用のキャンバスに記された遺書の中身。
猿之助が倒れていた場所のすぐ近くに、壁に立てかけられていた「スケッチ用のキャンバス」。
〈愛するM。大好き。次の世で会おうね〉。
テレビは「他に“書き置き”が残されていた。
そこには、親族ではないMさんに財産を相続させるという!と書かれていた」と報じているので、猿之助の「意思決定にはMさんの存在」があったのだろう。
もう一つ、猿之助一家が「考えられない決断」にハマり込んだ原因は「家屋敷の特殊性」にあるように思えてならない。
猿之助の家は公道から離れていて、細い路地の行き止まり。
車で帰宅すると、公道から自宅カーポートまでの約45mぐらいバック駐車する形になってしまう。
いわゆる「特殊物件」である。
「老老介護」に苦しむ両親は「通り」から離れ、何か「社会からの断絶」を感じていたのではないのか?
「住」が人間の行動を左右する。
この事件の「隠れた原因」はその「(不動産屋が言う)心理的瑕疵物件」にあるように思えるのだ。
<何だか分からない今日の名文句>
不動産の取引に当たって、
借主・買主に心理的な抵抗が生じる