1日午後、浅草のコンビニで夕刊フジを買った。午後1時には手に入る。
水曜日は、いつも月刊Hanada編集長、花田紀凱さんの「天下の暴論」を楽しみにしている。
今回の見出しは「貧すれば鈍する毎日新聞」。
エッ、あまりに刺激的な言い回しだ。「物書き」が同業者に対して使う言葉としては、あまりに過激だ。
確かに、我が毎日新聞は「幾分、貧乏」である。どこの新聞社でも部数が低迷。経済的に苦しい。毎日新聞も当然、苦しい。社員の給料も正直言って安い。
でも、権力に屈しない「勇気あるメディア」であることは間違いない。(時々、失敗もするけど)
毎日新聞は奮闘している。だから、多くの毎日ファンに支えられている。
世間には「貧すり鈍する」こともあるだろう。
貧乏になると生活苦に煩わされて物事の判断が鈍ったり卑しい考えに流されやすくなったりする。
こんなことがないように、毎日新聞の後輩は頑張っている。
「貧乏」だけど、彼らは「誇り」を持ち続けている。少なくとも「愚鈍」になっていない。
花田さんが批判しているのは「旧統一教会の関連団体UPFがトランプ大統領にビデオ出演料として3億もの金を支払っていた」という毎日新聞のスクープ記事。
花田さんは「スクープだ」と認めた上で「安倍首相は無償」という「見出し」が気にいらない!と言うのだ。
花田さんは「気に要らない理由」を逐一、あげているが、読者は「安倍さんは出演料も貰ったのか?」と思ったと思う。
その読者の疑問に応えるため、記事は「安倍さんは無償」と書いた。何故、無償なのか? その理由も書いている。
僕から見れば「完璧な原稿」である。
花田さんは「この記事は安倍イジメ」と判断したのかも知れない。
記事を批判されるのは自由である。
でも「貧すれば鈍する」と言う表現は、あまりに行き過ぎではないのか?
実は、僕は「花田ファン」である。だから、彼の意見を参考にしている。
発売中の「月刊Hanada」12月号も隅から隅まで読ませて貰った。
トップ記事の【百田代表と有本事務総長が本誌独占寄稿!】はユニーク。勉強になったが【総力大特集 断固として日本を守る!】は如何なものか?
◎岸田文雄(内閣総理大臣)「賃上げ」と「投資」が「新しい資本主義」
◎茂木敏充(自民党幹事長)日本が直面する現実、世界の常識
◎石橋文登 岸田総理はもっと怒りを!
まるで「政府自民党」の広報誌みたいだ。
「貧すれば鈍する」したのは花田紀凱さんの方じゃないの?とは言わないけど……(笑)
まあ、意見の相違は仕方ないけど。
<何だか分からない今日の名文句>
「小人窮すれば斯に濫す」