小沢さんが「無罪」を勝ち取ったのは、佐藤優さんの手柄である。
佐藤さんは、俊敏なNO1の外交官。2002年5月14日に鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕。同年7月3日、偽計業務妨害容疑で再逮捕。2003年10月、保釈されるまで、512日間拘留された「運命の人」である。「物書き」としても超一流。彼の作品は出来るだけ、読むようにしている。
その佐藤さんの「手柄」と言うのは……
石川知裕衆議院議員(新党大地・真民主)検察官との取り調べの様子を隠し録りしていなければ、不当な取り調べ?による調書が証拠として採用され、小沢さんは有罪になったかもしれない。
このテープが決め手になった、という見方もある。
実は、この「隠し録り」を石川さんに勧めたのが佐藤さん。この経緯は彼のウェブ「佐藤優の眼光紙背:第130回」に詳しい。
まあ、ともかく、小沢さんは「完全勝訴」と浮かれているが、判決文をよく見ると「真っ白の無罪」ではない。
判決が、小沢元代表に元秘書からの4億円の不記載の報告・了承があったと認定しているのだから、ハッキリ言って「灰色無罪」だ。
間接証拠を積み重ねて『?のはずだ』と主張しても、有罪にはならない、ということ。
この判決に意味があるとすれば、特捜部検事が虚偽の捜査報告書を作成した問題に触れたこと。不適切な捜査への指摘が判決文に盛り込まれたことは歴史的なことではないか?
昨日の(判決前に書いた)ブログで「小沢さんは有罪でも無罪でも離党?」と書いたが、灰色無罪の小沢さんは「はぐれ鳥」になりそうな感じ。橋下さんが小沢さんと距離を置くと……小沢さんが居直って、民主党を大混乱?
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<何だか分からない今日の名文句>
GWは嵐に前の静けさ